悲しき過去 総集編
むかしむかし――。
そんな語りだしから始まる説話があった。
始まりはいつだっただろう?その土地に生まれ、寿命を全うして土へと還る。そこからまた新たな芽生え、新たな生命を生み出す。この循環を見守る存在がいた。
人として寿命を全うし、肉体を土に還した後の魂だ。肉体という枷から解き放たれた者たち。
彼らは䰠となりこの連鎖を見守りっていく。
また、人々が誤った方向に進むようなことがあれば、自然を操り罰を与えることで、過ちに気付かせたりもしていた。
当時、いくつかの集落に伝わるのはどれも内容で、人々と共に生きる存在だと扱われている。
ところが、この時からそれほど遠くない時代、語られることを憚るように消えてしまった。
「幻境封鬼物語」
ソロランタスに伝わる最高峰級の説話特集が、大きな反響を呼んでいるという。
最も人気が高かったのは前編で、噂では転売対象になっているのだとか?
これを受けて編集部ではある決断が下される。
数日後、発行された「マー」の表紙にはこう記されていた。
特報!別冊「マー」緊急発刊!
ご好評を頂いた「悲しき過去」に関して。今回は特別に総集編をすることになりました。
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