表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
REHASH  作者: G-Ⅲ
19/186

福音

 先頭を進む部隊にいたシアリスとダイアも騒ぎに気がついた。

 二人は急いで現場へ向かう。

 ついたのは湖のほとりで、魔物が暴れ既に何人も負傷しているようだ。

 まずいな、と言ってシアリスが嫌な顔をする。

 本来なら強制的に魔物化をすると術者が対象を操作するのだが、操られている様子がない。

 意図的に放棄して暴走させていると考えたほうが良いだろう。

 術者が操っているのなら、そこには目的に対する行動が伴ってくるのだが、今の様子では予想できないだろう。対応はより難しくなる。

 そんな事を考えると、イヤな顔の度数は上がった。

 それでも、これ以上被害が増えないようにと魔物の前へ向う。

 彼らが前に立ちはだかろうとした時、目の前でイグルが弾き飛ばされるところだった。

 そんな彼らの後ろから、ラノアの声が聞こえてくる。


「だぁいじょぉーぶでぇすかぁー!!」

 大声を上げながらやって来たのは、後方の部隊にいたラノアだ。

 負傷した者達を救助する為に、湖に向かおうとする。

 その時、彼女の背後の林から二人の男が現れた。

 慌てて飛び退いたラノアの目の前には、ハトマンとレミエルだ。

 互いに疑心暗鬼に陥っていた二人は、目の前にいるラノアを見て硬直する。

 動かない二人に業を煮やしたラノアが激を飛ばした。

「ハトマンさん!隊主の安否確認!派遣組を使って退路確保と撤収準備してっ!

 ラノアさんは魔物抑え込めるようならお願いっ!無理なら足止めして!」

 そう言うと魔物に向かって走り出しながら、叫んだ。

「冒険者!全員一般召喚者の救護と避難を優先して!」

 怪我人の数を見ながら、魔物に立ち向かうダイア達の所にたどり着く。


 魔物の前に立ちはだかる二人。

 シアリスの❚咆哮鎖縛(ハウルバインド)❚で動きが止まったとはいえ、所詮は気休めだ。ダイアが解呪を試みているが、駄目そうな雰囲気が漂っている。

 そこに背後からやってくるラノアの気配を感じたシアリス、は嫌な顔になっていく。

「持ちそう!?」

 ラノアは、どちらかが魔物の動きを止めているのがわかった。

 ダイアが否定するのとほぼ同時に、魔物が再び暴れ出す。

 このとき彼女は、二人が「はじまりの村」だと気づいたが、任務を優先して人命救助の為に動いた。

 二人の男も気持ちは同じらしく、怪我人から遠ざけようと魔物の気を引いている。

 ラノアが倒れたイグルを抱き起こすと、意識が朦朧としている彼の体が突然変態しはじめる。

 レミエルの放つ「福音」がイグルを魔物へと変えたのだ。

 操られたイグルだったモノは、アモックだったモノへと襲いかかっていく。

 その惨状を見たラノアがレミエルを睨みつけたが、彼は気にする様子もなかった。


 ロジンは林の中で迷っていた。

 ハトマン達を尾行して彼らの行いを見ていたが、彼らの去ったあと珠玉を集める兵達が次々に魔物へと変貌していき、襲いかかってくる。

 必死になって逃げるうちに、道を見失ったのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ