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REHASH  作者: G-Ⅲ
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思わぬ事態

 ハトマンの案内した狩場で魔物を狩る。

 魔物といっても、レミエルによって強制的に変態させられた一般市民だ。

 魔物の体内から珠玉を取り出すのは部下に任せて、二人はぜリンの下へと向った。

 本隊に近づくにつれ、微かに悲鳴や怒号が聞こえてくる。

 二人は顔を見合わせ、先を急いだ。

 この時、レミエルは考える。

 この付近では、まだ魔物が出ることがないはず。まさか内乱?一瞬そんな考えが()ぎった。そういえば聞いたことがある。

 ハトマンとぜリンの間にできた心の溝の話し。側近の中でも古参の彼が、国益に背く汚れ仕事をさせられているのはそのせいだ、というあれ。

 となれば、今回の魔王城の件はハトマンにとって、絶好の機会だったのかもしれない。

 ハトマンが離れている間に本隊が襲われる。その後、自分と共に戻れば疑われない。

 もし考えている通りなら、このまま一緒にはいられない。逃げるか?

 いや、待て。領地の警察に所属しているあの二人!

 奴等は自分がハトマンと持場を離れたのを見ている。自分がこのまま姿を消せば、一人だけ罪を被るかも知れない。

 負の思考によって逃げるに逃げられず、進むことも躊躇(ためら)われるレミエルの足取りが重くなっていく。


 いったい何事が起こったのか?

 隊主の下へ急がねば!

 気の逸るハトマンがレミエルの遅れにきづいた。

 なんだ、コイツは!?本隊で何かが起こっているというのに…。

 まさか!?

 この事を知っていたのか?そういえば今回は何か怪しかった。

 付き合いがあるとはいえ、信頼の薄いレミエルにあの仕事を任せたのは何故だ?

 領地の警察だという二人が同行を求めて来たのも気にかかる。そういえば、隊列を離れる時に、振り返って合図をしていなかったか?繋がっている?

「はじまりの村」なのか?

 あ!!

 ()()()()奴等の目的は隊主なのか!?

 ハトマンもまた、心まで蝕もうとする自分の思考に侵されていく。

 耐えられなくなったハトマンが半ば叫ぶように言った。

「何をしている!遅れるな!」

 そして二人は互いに思いを秘めたたま、ようやく林を抜けたのだった。

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