ほとばしる、白濁とした
成功か?
神聖な力によって、この世に縛られた魂を呪縛から解き放つ。これが出来ていたなら彼の運命は変わっていたのかもしれない。
完全なる信仰心が魂を浄化へと導く唯一の方法だ。
こんなことなら、もっと真面目に活動しておけばよかったのかもな。見よう見まねの儀式でさえ効果を発揮するのなら、がっつりやっていれば今頃はもっと稼げていたかもし得ない。今回の事が片付いたら、ちょっとやってみるか。
邪念混じりの儀式を終えた彼が正面から拒魂を見た。ところが、浄化されたであろう透魂はその後、再び現れる様子もない。それどころか、先端に現れたのは浄化されていない白濁とした無数の魂だった。
「おおっ!おぉ??」
キャラりーから歓声が上がったのは、彼らの見た中で初めての展開だったからだ。
続々と激しく大量の濁魂を吐き出す拒魂群、その群れにも新たな変化がはじまっていた。それはまるで全てを吐き出した袋のように、徐々に小さくしおれていったのだ。
ザレルはこの変化に気をとられ過ぎていた。なぜか拒魂の存在こそが本質と思っていたからだ。ところが今、彼は目の前で起こった新たな変化に驚愕する。白濁とした魂がこぞってレミエルに襲いかかっていったからだ。これは…。
まさか。托魂!?
反応すらできないジコンの目の前でに濁魂が続々とレミエルの肉体に吸い込まれていく。
そして――。




