四代目候補
恐怖に歪むジコンの瞳に絶望が瞬いている。
彼の視界には肉体が弾けた男の姿があった。
…もう間もなく自分もこうなってしまうのだろう。その思いが瞳の瞬きを点滅へと変えてゆく。
そして。
覚悟を決めたジコンは男の最後の姿へ視線を固定する。自分が辿るであろう最後の姿を見るために。
許容を超えた拒魂が男の肉体から溢れだし、行き場を失った魂は再び依代を探す為に他の魂と融合していく。弾けた肉体は空気の抜けた風船のように小さく歪むジコンの瞳に絶望が瞬いている。
彼の視界には肉体が弾けた男の姿があった。
…もう間もなく自分もこうなってしまうのだろう。その思いが瞳の瞬きを点滅へと変えてゆく。
そして。
覚悟を決めたジコンは男の最後の姿へ視線を固定する。自分が辿るであろう最後の姿を見るために。
許容を超えた拒魂が男の肉体から溢れだし、行き場を失った魂は再び依代を探す為に他の魂と融合していく。弾けた肉体は空気の抜けた風船のように小さく縮んだ。ほどよい大きさの核を残して。
まるで脱皮のようだ。周囲の観客が一斉に歓声を上げる。
「成功だ!すげぇ!」
観客にとってはここまでがエンタメだったのだが、それを知らない初見のザレル一行の動揺っぷりも見どころとして扱われていたからだ。
先客も初見で驚く姿を見られたのだから、自分達も新規観客の驚く顔が見てみたい。
だから誰も声をかけずにみまもっていた。
晴れやかな顔で男が家族の元へ向かう。
その傍でルディスの肉体に変化が始まっていた。だが、ルディスの瞳には先ほどまでの不安は感じられない。また、彼を見守るザレル達の様子にも余裕が見て取れる。
ここで限界を迎えた肉体が弾け、行き場を失った魂が続々と表出されるのだが、その数が少し多い?
なんとなく?
ジコンが思った。気のせいだな。
などと考えているなかで、観客の視線が一転に集まる。
視線の先には、萎んだ外皮だけがとりのこされていた。
「うわー、ダメだったかぁー」
「っぱ、二連続ってレアなのかな?」
といった声が湧き上がるなかに一言
「四代目、探さないと」
といった声が混じっていた。




