大団円、トッピングありで
鬼気迫る悪党共の襲撃。
彼らにもわかっていたのだろう。ここが勝負所だと。
苛烈極まる魔の手がザレル達に襲いかかる。激しい攻防が繰り広げられ、やがて…。
時は来た。
「ジコンさん!ルディスさん!」
ザレルが放つ声は物語の終焉を意味している。
この時ザレルがジコンの名を先に呼んだのは、しばらく名前の出なかった彼への気遣いなのかもしれない。
「静まれ!静まれぇぇ!」
ルディスの声が周囲を支配する。これがきっかけ、とでも言うように、それまで傍若無人に振舞っていた子らが動き始めた。定位置へと。
その後は?
そう、ある一定の年齢以上の方ならご存じの展開によって物語は完結する。
こうして今宵、二つの物語が大団円を迎えた。
ところがここでは終われない。
疲労した体に朝焼けを浴びながら三つ目の夜がはじまる。お日様の輝く下で…。
別冊諸業記
今年から発刊されることになったザレル一行、その外伝的な物語の初回に記される物語、カギを握るのは事件に関わっていると思われる女性が、とある武官の女中をしていた事を知ったザレル達がその武官の正体を探るために潜入した時に起こった出来事だ。
諸業記の打ち合わせに気をとられていた一行の注意力は低下していた。そして睡眠不足でもあった彼らは絶好の標的だった。
一瞬の隙を突いてザレルの命を狙う賊。かろうじて防いだのはジコンだった。
賊を捕まえその正体と依頼主を問いただす彼らの一人が言った。
「ジェンダス兄弟?」




