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燃料が足りない

作者: セルロイド

はやく小説を読まなくては


私が気に入る小説を

夢中になれる小説を

はやく見つけなくては


読み漁り

読み耽り

心の薪にしなくては


そう 焦りが私を急かしている



しかし

私は

動けない


巣ごもりの果てに

ぶくぶくと肥え太った倦怠が

「もうずっとこのままでいいじゃないか」と

諦めの毛布で私を覆う


からっぽの体を包んで溶かす

優しく むなしい 暖かさ


「もう何も考えなくていいじゃないか」と

倦怠の声


歯車が錆びて軋む音さえも

どこか心地良い





ふと

火花が

パッと弾けて

吹き消える


ああ

なにか書きたい


でも

なにを?

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