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colors  作者: 六月一日いこに
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伏線

静寂が流れる。

喧騒は消え去った。

其処にはもう何もない。

人も植物も建物も、何もかもが消え失せた。

その瞬間を、その一瞬を目にしていた者たちがいた。

その者らは声を発することのできないほどの恐怖を感じていた。

何を見たか、先刻まで話していた者たちの消滅を見た

何を見たか、先刻まで歩いていた街の消失を見た

何を見たか、先刻までなかった筈の砂塵を見た


         何を見たか

  先刻まで煌めいていた恒星が消える様を見た



「…あの…こ、ここは…どこ、ですか?」

「貴様は何者だ」

「ヒッ…!わた、私は、児銀杞華とい、いいます、あ、あの、こ、こはどこなのでしょうか…」

「ここは城だ。我らが王に何か用か」

「い、いえ。御用はないのですが…ひ、人を探していまして、でも、その間に迷ってしまって…」

「…ふむ……探し人の名はなんという」

「あ、ありがとうございます!すみません、結構沢山いるのですがよろしいですか?」

「乗りかかった船だ。最後まで付き合おう」

「ありがとうございます!その人たちの名前は…」


「おいお前、我が城の前で何をしている。この俺に何か用でもあるのか?」

「…!い、いえ、そ、そんな大層なことじゃないんですが…あ、あの…こ、このお城の主人でいらっしゃる方でしょうか」

「見ればわかるだろう。お前如きが俺に無駄な時を使わせるな。用があるのなら早く言え。ないのであれば疾く失せろ」

「……」

男は女に言を急かす。女は女で男を恐れ言を切り出せない様子でいる。その様子に男は言を強める。

「早く言え。さもなくば消えろ。」

「…あ、あの!私に協力を…してはくれませんか…?湊鼠詩先輩…ですよ、ね?」

男は得心がいったかのように小さく頷いた。

「失せろ」

男は振り返りそう言うと、もう一度女に向き合った。

「…君はあっちの世界の人か。勿論、協力させてもらうよ。いきなり強い口調でごめんね?ああでもしていないと僕は弱いのに、なぜか権力だけは持ってたから…それに僕は今、記憶が混乱してて…ここが僕の生まれた世界ではないってことはなんとなく分かるんだけど、君達の言う元の世界の記憶があまりなくて…僕もとある人にその存在を教えてもらったから今はこうして認識できているんだけど…あまり力になれないかもだけどよろしくね」

「は、はい!よろしくお願いします!湊先輩がいれば怖いものなんてありません。例え記憶をなくしていても、先輩は先輩なんですから。私も微力ながら先輩の

お力になれるよう頑張ります!」

「うん、ありがとう。よろしくね。ところでこっちの世界にどれくらいの人が来ているのかな?」

「全員こっちの世界に来ているのなら私たちを入れると16人だと思います…」

鼠詩は少し顔を顰める。

「16人…僕らを抜いて13人か…」

「一人少なくないですか?それとももう一緒にいるとかですか?」

鼠詩は小さく頭を縦に振り返答する

「ああ、うん、そうだよ。僕にあちらの世界の存在を教えてくれたのは向こうの世界の人だったからね」

「なるほど…それはますます心強いですね」

「ははは、そうだね。おっと…噂をすればなんとやら、だね」

「よーっす!ただ今帰ったぞー。おろ?うたっち、うたっち、女の子侍らせて何してんのさ。あ、なんだ。お前か…」

「こらこら、落ち着けよ金。君らの交友関係のことを覚えてない僕が言うのもなんだけどさ、その態度は流石に失礼だよ?」

勢いに任せ言葉を放つ、金と呼ばれた男を鼠詩はゆったりとした口調で宥める。その指摘に対して金は軽く流す。それに対しまるで諦めたかのように溜息をつく。

「久しぶりです。ジン先輩。あいも変わらず失礼な人ですね。まぁ、もう慣れましたけど」

「おう!お前もな。先輩に対して生意気なのは健在なようで安心したわ」

金たちは互いに憎まれ口を叩き合い、まるであちらの世界の日常生活を取り戻すかのように話を始める。

こうして第3の勢力は動き始めた……


その日彼は何を思ったか、狂行に走る

やつは我らを裏切り奴らを助けた。

やつは自分の地位、記憶、そして存在までもを投げ捨てて奴らを助けた。

奴らにそこまでの価値があったのだろうか…

いいや、ない。ある筈がない。

1500年以上前から続く我らの復讐より優先すべきことなどある筈がない。あっていい筈がないのだ。

ならば何故彼奴は我らを裏切った…何故怨敵を助けた…

何故…何故…

そんな疑問が湧いてやまない。


そう考える彼には男の感情など到底理解できなかった。

そうしてこの先の未来、彼自身が取る行動も彼は理解することなどできないのだろう

毎度文才のなさをひけらかします笑

今回は少し短めとなっていますが一応、大切な話となる……筈です

次話も楽しんでいただけると幸いです

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