第一話 ボタン連打
残り20秒
降下速度安定
3......
2......
1......
エンジン点火
キーーーン!!
不安定な着陸だった。
もちろん問題なかったが急ぎすぎて、楽しみすぎて、
自由落下で時間短縮させたもののポッドにとってはかなり負担だったと思う...
まあいいや()
重力もいい感じだったから
弾む足取りで荒廃した土地を歩いた。
しばらく歩いたところで
ある異変に気がついた。
荒廃している土地にポツンと大きなハッチがある
どう見てもマンホールには見えず。
何か模様が刻んであった。
しかも特殊な合金でできていて、
ドローンの熱線でも破れなかった
仕方なくドローンのハッキングを待った。
ハッチが大きな音をたてて開いた。
中は暗闇だった。ドローンを何機かつれて中へ飛び降りた。
3mの高低差では何の問題もなかった。
そこには長い通路が広がっていた。
中に入ったら自動で電気がついた。
Humanの成り果て、カルシウムの塊が無数にちらばっていた。
中はなにかシェルターのようだった
核兵器を警戒してたのだろうか...
わからないが奥へ進んでみる。
大きな部屋に出たドーム状の部屋だった。
中がコンピュータが埋め尽くされていて、10mぐらいスーパーコンピュータが重なっている。
何かのデータセンターだったのかもしれない
あるいは、通信システムか何かか...
予想は外れた
Humanの頭に装置がとりつけられた状態で椅子に座って生命体活動を終えた個体を発見した。
この個体自身が自分でこの死を選んだかのようだった。
「そうか」
思わず声をだした。
そう。
この個体はコンピュータに自分の自我データを残したのだ。
いわゆるAIなのだという←ドローン推測
電源をつれければ動くんじゃないかと思い電源ユニットを起動させる装置を探した。
案外簡単に見つかった。壁が操作パネルになっていて、起動させられるようだった。
今気づいたが、
壁に大きく『来客者は赤のボタンを連打!』と書いてあったので
体の全神経を集中させて
赤のボタンをとにかく押しまくった。
「こーんにーちはー!」
彼は動きだした。