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超越者がするゲーム運営  作者: 初筆@すらた
3/6

b-1.最新のゲーム

なんだか飛びます。設定はノリです。

とある高校の1年生、双葉(ふたば)和樹(かずき)とその姉双葉(ふたば)千代(ちよ)は双子の姉弟(きょうだい)である。


彼らはその苗字と双子という要素によって、ある程度姉弟が共に通う高校でも知名度がある。


彼ら彼女らが有名なのはそれだけが原因ではなく、彼らは文武それぞれを特段得意とし、あきらかに他の生徒と比べて頭1つ抜けているようだ。


姉の千代は運動に秀でており、女バス部で新1年生にもかかわらず県内中堅校レギュラーの座もぎ取り、その実力はエースにんでおり、彼女の活躍で彼女の学校は初めて県大会の上位に食い込むことができただとか。

弟の和樹は勉強に秀でており、校内でのテストでは総合1位を取り、生徒の学力という面で見たときに平々凡々である彼の学校では、類を見ない天才といえる。その模試の全国偏差値は75以上であるとか。


あえて言うならばまぁ凄まじい才能の持ち主であろう。


そんな2人だが、姉弟仲は非常によく、互いに暇な日があれば2人でゲームをするという。さてまあそんなある日。


「姉貴ー、ゲームしようぜー格ゲーとかどう?」


「良いね、じゃあ和樹モニターとコントローラー繋いどいて?お菓子持ってくるよ」


「おっけー、今日は絶対ボコボコにしてやる!」



ダイジェストでお送りしよう、想像におまかせする。

2-3

「あ?!ごめん!補正きった!ごwめwんw」

「ッチ!まじかよぉー」

4-3

「えぇ~それ抜けれんのー???」

「うわ~wwwその甘えた球打ちダセーーー!」

「ガキがよぉ(#^ω^)」

5-5

「おばチェック入りまーす!」

「パナシてんじゃねーよ!!」

「あ、さすがに?」

8-6

「流れ悪くなってきたんちゃうん和樹クーン?」

「うっせー負けろ!!」


9-9

「わかんなくなってきたじゃんダイジョブそー?お・ね・え・ちゃ・ん!!」

「うっざw激寒なんだけどwそれやめろ!w」



「くっそ!10先負けたーー!なんだよ最後のパナシ!絶対適当だろ!」


「い、いや?狙いすました巧妙な、決死の一撃だし?この読みは和樹くんには早かったかな?」


「ちぇっ!ひどい姉も居たもんだ。もうちょっと大人気をだそうぜ?!はぁ,,,というか姉貴、次何やる?なんか面白いゲームあるかな?最近やってるゲーム他のやつちょっと飽きてきたんだよねー。」


「あ~、、、えー?うーん、なんかあったっけ?

あーーー、、、あ!あれだよあれ!新作VRMMO、あれもうワンチャン予約結果出てるんじゃない?」


タイトr、本題かもしれないが、

ふたり(姉弟)は忘れていたが、最近、『フルダイブ式ゲーム!』と謳った新作のゲームが世界中で話題なのである。名前はminiture garden onlineと言うらしいが、公式は謳い文句ばかりを宣伝し、人々はそれに流されフルダイブ異世界とばかりはしゃぐため、ゲーム名で呼ばれることは少ない。異世界に入ったと感じられる唯一のものだからであろう。


どこの企業だか聞いたこともないベンチャー企業が作った理論が、なんだかめちゃくちゃ金持ちなゲーム好きに急に出資され、投資家から技術者へと最新の技術設備と超優秀なサーバーを与えられたことで出来た、オーバーテクノロジーの化身のようなゲームが出来上がってしまったらしい。


プログラムももはや製作者ですら難解過ぎて自分が書いた箇所と、入り混じった最新の理論とAIとスーパーコンピュータによって書かれたプログラムが読み解けず、製作に利用したAIも何故か故障を出してその製作の瞬間のデータが消えてしまったという、めちゃくちゃな経緯が噂されているが、事実は不明である。


紆余曲折の結果として、唐突に、開発の事前予告から発売発表までが驚異の一ヶ月(理論の研究や出資自体はもう少し前)という異次元も異次元な、新企業による最新ゲームが作られたのだった。


専門家が解読に勤しむだとか、権威ある医師会が安全性を認めただとか、なぜか大手ゲーム企業が続々と発売前にもかかわらずコラボを望むだとか、世界的に有名な人物がこぞって最新ゲームを称賛するだとか、さもなんでもありなんと言わんがばかりである。


2人はこのゲームの事前予約、1000人に1枠※例外ありというかなりの倍率の抽選に申し込んだのである。


2人がわざわざ申し込む理由の最たるものは言うまでもなく最新ゲームへの興味であるが、特に興味を惹かれたのはゲーム独自のゲーム機の利便性である。

偶然の産物で生まれたソレは、明らかなそのオーバースペックにより、1端末につき4,5人ほどの接続を可能にするのだ。


和樹が千代に言われて予約を確認していると、声にならない声をあげる。


「ーーーーェァ!?」


「うっさ、、、何?どうしたの?当たった?」


「うっそだろ、キタコレ!姉貴、今から買いに行こ!」


「エ゛?ガチ?あちょっと!急ぎすぎでしょ、待てってー!」


販売開始は当日の早朝、発売場所はTokyoである。関東住みの2人がやることなどまぁ、駅ガンダである。


余談であるが、駅に着いてから財布を忘れていた事に気が付き、結局あたふたしすぎて買い物が終わって帰る頃にはもう真夜中であり、仲良く叱られたらしい。

格ゲー楽しそうやな、やったことないけど。お金の力って不思議な力

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