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私はまだ結婚なんてしたくないの! お願いだから、私を学校に行かせて!

作者: 七瀬






“私はまだ結婚なんてしたくないの! お願いだから、私を学校に行かせて!”



私の名前は、ノーラン。

私は小学6年生の12歳だ!

それと? 私の将来の夢は学校の先生になる事なの。

その夢の為に、私は学校の授業に遅れないように家に帰っても勉強しているわ。



・・・でも? ある日、私の一つ学年の上の男の子が私をお嫁さんに

したいと噂で聞いた。

この国では? 昔から人さらい【誘拐婚】というモノがあり、

その男の子とその男友達数人に私は攫われると? 自分の家族の者で

すら私を助ける事が出来ない伝統がある!

無理矢理私は結婚させられて、“簡単に夢を諦めなければいけなくなった。”

私を攫った夫になる男の子は? 私が結婚しても学校に行かせてくれると

最初は約束してくれたが、私と結婚した途端、学校に行く事を禁止したわ!

私はまだ、“恋もした事がない純真な乙女で、そんな私は無理やり結婚させ

られる。”

私は何度も泣き叫び、“まだ結婚したくないと何度も何度も叫んだが、”

結局! 私はその男の子と結婚する事に......。

まだ12歳の幼い私が結婚するのだ!

この国では、“女の子の人権は一切ない!”

男社会でただ女は男に従うだけなの。

“私の夢や想いや気持ちは簡単に踏みにじられる。”

そんな夢を持つ事も、女の子には許されないのか?





 *




私が攫われて次の日には、“結婚式が挙げられた!”

華やかな結婚式! たくさんの色鮮やかな花に囲まれて、男の子の

家族や親戚に祝福され、豪華な料理。

私ができる事はもうない、このまま私は結婚式を挙げ、彼の奥さんに

なる事がこの時、確実に決まったのだから!




『“今日から君は僕の奥さんだよ! きっと幸せに君はなれる。”』

『・・・・・・』

『まだ拗ねてるのかい? 早く機嫌を直しておくれ!』

『・・・・・・』

『そうか、ドタバタいろいろあったから疲れてるんだろう! 今日は

ゆっくり休むといい!』

『・・・な、何故? 私なの?』

『“君は僕のタイプだったからだよ。”』

『それだけの為に、私と結婚したかった?』

『そうだよ、女の子はいつか結婚するだろう! それなら早ければ早い

ほどいい! 女の子は若い方が魅力的だからね。』

『“私の夢はどうなるの?”』

『これからは、専業主婦になるんだ! 学校なんてもう行かなくていい!』

『最初に私と約束したじゃない! 学校には行かせてくれるという約束は?』

『あぁ、あれは嘘だよ! 君はずっとこの家に居るんだ!』

『・・・・・・』

『“僕が君を幸せにするから、もう泣かないで!”』

『・・・・・・』





・・・私はこうして、12歳で結婚した。

その後は、彼の言う事を聞いて、私は専業主婦になり家事をする!

男の人を好きになった事もない私が、好きでもない男の子と結婚して

夢も諦め、家庭に入った。

こんな伝統! なくなればいいのにと何度も私は思うわ!

“女の子に自由を、女の子に夢を、女の子のやりたい事を、”

それを叶えられる国に私は行きたい!





 *





私が彼と結婚して直ぐに、私は彼との子供を身ごもる!

彼がまた幼い私の体を求めてきて、私は抵抗できず彼と体の関係を結ぶ。




・・・3年後、

彼は仕事を辞め家に毎日居るようになった。

昼はフラフラ何処かへ遊びに行き、家に居ればお酒を飲んでばかりで

私に暴力を振るう事もあり、夜になると? お酒が飲める店に行き女の子

を口説いては遊び呆けていた。

そのうち、他所の女との間にも子供をもうけ、私とは離婚する事に!

私は既に3人の幼い子供を、女手一つで育てていかなくてはいけなくなった。

“頼るは自分の家族!”

私は親元に返り、子供達と私の面倒を見てもらう事にした。

当然! 父親はそんな私を汚い目で見ていたわ!



『お前は、簡単に彼と離婚して! のうのうとこの家に戻って来て、

俺達にこの子達の面倒を見ろというのか? だから女は役に立たん!

男に捨てられた女は、もう次に貰い手などないだろう! 女なら体を

売ってでも稼いでこい!』

『お父さん、そんな言い方、血の繋がった娘に酷いわ!』

『オマエは黙ってろ! オマエもコイツと同じように俺が連れて来て

結婚してやった女だ! “娘が娘なら親である母親も母親だな!”』

『・・・・・・』

『“お父さん! 私がもう一度学校に通って! 夢だった学校の先生に

なる夢を叶えたいの! だから私をもう一度、学校に通わせて!”』

『ダメだ! お前はまた結婚するんだ!』

『えぇ!?』

『・・・お、お父さん!』

『俺がいい男を探してきてやる! だからその男とお前は結婚しろ!』

『・・・そ、そんな、』

『お父さん! この子をまた学校に通わせてあげましょう!』

『お金はどうするんだ? ウチには蓄えてるお金なんてないんだぞ!』

『・・・・・・』

『それなら自分で働くわ! それならいいでしょ!』

『ダメだ! お前は、俺が連れて来る男と結婚するんだ!』

『・・・・・・』





・・・この伝統は終わらない!

“いつまで経っても、女の子の夢は叶えられず、好きでもない男性と結婚

させられ、離婚した後もまた親の決めた男性と結婚させられる!”


どうか! 女の子に自由をください!

女の子に夢を叶えさせてください!

女の子に人権を、、、!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] これは酷い!! こんな事は有って欲しくないです!!
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