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デスゲームとは。フィクション作品におけるジャンルのひとつ。 登場人物が死を伴う危険なゲームに巻き込まれる様相を描く作品、および劇中で描かれる架空のゲームを……etc(Wikipedia参照)

現実が理解できるようになって、よくやく現状を理解し始めた。

え、なに?デスゲーム!?

は!?意味わかんないって!


「ちょっと待って!デスゲームって何!?なんでモブ杉死んでるのさ!?いや死ななきゃならないのさ!?」


「今回のルールを説明する。お前らは9階にある校長室にいる私を殺せれば勝ちだ。方法は問わない……が、それはこっちも同じだ。遠慮はするな、本気で殺しにこいよ〜」


あの野郎話したいことだけ話して、砂嵐にして終わらせやがった!


「だから何なんだよデスゲームって!」


「お兄。デスゲームっていうのはね、フィクション作品におけるジャンルの一つで……」


「そういう事を言ってるんじゃない!なんでデスゲームが現実に起こっていて、みんなそれを普通に受け止めてるのかって話を……」


「来たぞ!殺戮兵器だ!」


話をへんな話で遮られ……いや絶対ガチなやつじゃねぇか!


教室の扉をぶっ壊し、ギュインギュインと大きな音をたてながら、でかい態度で入ってきたのは、全身凶器の危険すぎるキャタピラ装備のロボットだった。

ニコニコとした表情なのが、余計に恐怖心を煽ってくる。


「くっそこんなやつ、僕の計算結果によればワンパンだッ!」


いつの間にか掃除用具入れから取り出していたモップで、プロフェッサーが殺戮兵器の顔面を殴打する。

しかしびくともしない。

あっ、これまずくない?


殺戮兵器はプロフェッサーを見ると、表情が怒りの表情へ変化し、アサルトライフル型のビームバズーカで、プロフェッサーを消し飛ばした。


「プロフェッサァアアアアアア!?」


「気にしてる場合じゃないよカスカベくん!こっちにきて!」


プロフェッサーが消し飛ばされたことに驚愕し、動けなくなっているところ、マドンナに腕を捕まれ、そのまま強引に教室の外へ連れて行かれた。

教室の方からは、いまだ悲鳴が聞こえてきてくる。


ーーーーーー


「それで、何がどうなってるのさ!?」


現在2階体育館。一次避難するならそこだというマドンナの判断で、僕らは体育館に逃げ込んだのだ。


「デスゲーム。増えすぎた人間を減らすため、統一政府が発案した命がけのゲームのことよ。文字通り、命がけの……ね」


「ヤバすぎるだろそれ!倫理観どうなってんだ!?」


「倫理なんてないわよ。半分独裁みたいなものだもの」


「民主主義の精神はどこに……?」


「統一政府は世界に戦争を仕掛けて勝利してるのよ?思いっきり独裁主義よ」


ゼロ・レクイエムのないル◯ーシュじゃねぇか!

あっ、お前ら調べるなよ?

知りたいのなら、「コードギ◯ス反逆のルルーシュ」を総集編でもいいから一から見ることだ。

安心しろ、超神作品だから。

ロボ嫌いでも一見の価値ありだ。

 

「って、まてまてまて!統一政府って、世界中の国々のトップが話し合いの末に誕生した、世界を統治する組織のはずじゃ……」


違う!マインドコントロールのせいで、矛盾する設定が書き換わったんだ!

だとしても、そこまで変わるか普通!?


「そんな夢物語言ってる暇があったら、他に聞きたいこと聞いて!時間がないの!」


「なんかごめんなさい!とりあえず、あのロボットの正体は何なんですか!」


「あれは、統一政府が作り出した殺戮ロボット《ハッピーくん》。ありとあらやる箇所にビーム発射装置が仕込まれていて、伸縮自在の20本の腕を利用して、巧みに攻撃してくるわ。ビーム発射までにインターバルがあるのが弱点なんだけど、さっき見ての通り、耐久力もそこそこあるから破壊は難しいと思う」


ビーム発射装置全身に装備って、無駄すぎない!?

ちょっと待って?じゃあアイツが持ってたハンマーとか剣とかもビーム兵器!?意味わかんない!


「ちなみに、私みたいに立場的に部外者の人間は狙われない仕様になっているのだ」


「いやいやそれでも危ないって!なんでわかってついて来たのさ!?」


これで約束のためって言ったら、これから真理の言うこと何でも聞くことにしよう。


「応援」


「帰れぇ!」


「発見。発見。コロスコロスコロスコロス……」


体育館の入口壊して、ハッピーくんが入ってきた。


「ああほら。お兄が大きな声上げたから位置バレしたのだ」


「僕のせい!?僕のせいじゃん!」


まずいよこれ!絶体絶命ってやつじゃんか!

ど……どうしようどうしようどうしょうもないかもしれなぁああああい!


「カスカベくん。下がってて」


「いや待って!か弱い女の子がどうにかできるような相手じゃないって!ここはに……げ……て……じゃなかった。忘れてた任せるわ」


「お兄何してるの?逃げないとこのままじゃ消し炭になっちゃう!そんなの私は嫌なのだ!」


いや、そういえばなんにも問題なかったことを思い出した。

あれは高校入学して一月くらいの頃だった。

当時マドンナに好意を寄せていた墨は、町中でマドンナを見かけ、少し後をつけていたのだ。

今思えば少し気持ち悪いムーブだったような気がするが、とにかく当時のそれがなければ、今でもマドンナに好意を寄せたままだったろう。

バッドを持ったヤンキー二人組をフルボッコにするのを見るまでは……。

いやさ、僕だってそこまではあるかもしれないって思ってたよ?

でもさ、いざって時になって、マドンナを助けようとバッと物陰から出てきた瞬間、素手で鉄バッド粉砕してるの見た時は目を疑ったもんね。

一人をたった一撃で果てまでふっとばした後、もう一人を二度と反抗する気が起きなくなるまでに顔面をボコボコに殴ってるのを見た時には、もう動けなかったよね。

とにかく、何が言いたいかっていうと……。


「コロスコロスコロ……ス……」


比喩無しで目にも止まらない速さで、ハッピーくんは殴り飛ばされていた。

遠方で爆発音が聞こえたので、たぶん壁に叩きつけられて粉砕したのだろう。

話を戻そう。何が言いたいのかというと、何も問題ないってことだ。


「やっぱ、隠さなくていいって、すっごい楽ね。それに、一緒に動いているうちは、全部カスカベくんの仕業にできるし」


もう一度紹介しよう。

マドンナドンナ二世。

学校一のモテ女だが、その正体は人類最強とも呼び声の高いデストロイヤー。

その筋での通り名は、瞬砕のドンナ。

どうして学校側にバレてないのか不思議すぎる。

ちなみに、一世はいないらしい。


「人のせいにするってよくないと思うよ?」







はい終わり。これでギャグ落ちできたやろ。カンペキ〜。

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