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六階で終わりでよかったじゃん!

階段を上りきって、なんやかんやで念願の六階だが、止まっている場合ではない。

5階と同じで、相変わらずの黒塗りの廊下で、ついでに六階に上がる階段からは七階に上がれそうにない。

だから、さっきと同じように階段を探す必要がある。

と同時に、後ろからハッピーくんがやってくるかもしれないし、ここで棒っと突っ立ってる間に見つかるかもしれない。

だから急いでここを離れて次の階段を探す!


そう意気込んでから数分後。


いやぁ……なんていうかさ。デスゲーム舐めてましたよね。

僕、結構デスゲーム系の作品を見る機会が多くて、見るたびに、「そんな動きする必要ある?」みたいによく思うシーンがあって、「僕ならこんなヘマしないわー」なんて思ってたんですよ。

でも、いざやってみて思ったんですよ。

「これ無理だわ」って。


だってよくよく考えてみたら、デスゲームって、ずっと命狙われ続けられるようなものなんですよ。

で、そんな状況下で、常にマトモな判断続けるなんて出来るわけないんですよ。

つまり何が言いたいかっていうと、あの状況で走ったら、探索もクソもないよねって話です。

だって、殺戮兵器は音にも反応するんですよ?

走ったらそりゃ集まってくるに決まってんですよ。

いやぁ。ミスったわぁ。


「やっとる場合かぁああああああああ!」


いやさ!?確かに忘れてた僕が悪いよ。

音に反応するってのは最初の方でわかってた事だし!

だから、五階の時は歩いてた訳だし!

そんな重要な事忘れてた僕は確かに悪いよ。  

でもさ!?それでもさ!?ちよっと多すぎない!?

僕の背後から迫る殺戮兵器ハッピーくん。

その数なんと、一、二、三、四、五、六……いっぱい!

十とかそんなレベルじゃなくて、テンパるどころかド焦りしてるよねって感じ!

でもあんだけ居て、一機もビームを射ってこないなんて少しおかしい気がするけど……。

あっ!そういえば、真理がターゲットが何とかって言ってたような気がする!

もしかして、ハッピーくんが僕を補足できる距離と、ビームライフルが僕を補足できる距離には誤差がある!?

とんだ欠陥仕様じゃねぇか!

なんならアイツら僕と同速か誤差ぐらいの速度しか出てないみたいだし!

デスゲームやる気あるのか!?


でもこのままじゃいずれ追いつかれたり挟み打ちに合うかもしれないし……どうにか、どうにかしなきゃいけない気がする!

何か……何かないのか!

……いやあるわ。でもこれ捨てるのはちょっとなぁ。

いやいやいや、生きるか死ぬかってときに迷ってる暇ないでしょうが!

やるしかないならやってみせるまで。何よりもったいぶって死ぬのが一番ダサい!

僕は教室の入口が開いていることを確認すると、立ち止まってタイミングを測る。

ここ外したら死ぬ!ここ外したら死ぬ!

タイミングは、光った瞬間!


先頭のハッピーくん持つビームライフルが光った!


「こんなもん捨ててやる!」


僕は手に持っていたビームライフルを正面に向かってぶん投げ、教室の中へ飛び込む。

撃ち抜かれたビームライフルは、大爆発を起こし、爆煙がモクモクと湧いている。


ハッピーくんは僕を見失ったはずだが、教室の中に入った瞬間を見られたのか、教室の中を探索し始める。

しかし見つからなかったのか、ハッピーくん達はゾロゾロと教室から退散していった。

流石に、見失った相手を探す術はなかったみたいだ。


「ご丁寧にこんなとこまで一緒なんて。いや、今は感謝だな」


僕が掃除用具入れなんてありきたりな場所に隠れたとしても、視認できず、音もなければ、探すことだってしないのがその証拠だ。

流石に武器を失ったのは、とてつもなく痛手だが、今捨てなきゃ死ぬとこだった訳だし、セーフとしよう。

それに、走り回ったおかげで、どの辺に階段があるかは推測がついた。

あの殺戮兵器に気づかれないように、慎重に歩いて七階へ行こう。


実は刃牙ネタ突っ込もうと思ったんですけど、僕刃牙読んだことないんで止めました。

アニメみたくてもNetflix入ってないんよなぁ。

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