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プロローグ。⚠《この話は物語に関係あるようで、あんまり関わってきません》

西暦2XXX年。


統一政府によって世界が一つになったあの日から、人間は何一つ変わらない日々を過ごしていた。

令和のあの頃から技術革新なんて一つも起きず、生活水準は特に変わらず、少しエコになっただけの時代。

そんな時代の裏で、世界の命運を握る出来事が起こっていた……。


「ついに……ついにこの日がやってきた」


長い長い月日の果てに完成したロケットを見た全員が、涙を流すほど歓喜した。

彼らにとってこのロケットの完成は、長らく続いてきた戦争がようやく終わりに向かい、あとは終戦協定を結ぶだけという状況に近く、ここまでのシンクロ率の高い号泣にも納得できる。納得して欲しい。


「崩壊しかけていたマルチバース……一時はどうなるかと思いましたが、ついに元の姿に戻る時がきたんですね……!」


「これこれ……まだ全部は終わっとらんぞ。宇宙の始祖と接触して初めて、世界は元に戻るというのに……」


たとえロケットを打ち上げたとしても、これから迫りくる障害をすべて乗り越えられなければここまでやってきた全てが水の泡になる。

その事実が、終戦ムードの研究所内に不安の風が吹き込んでくる。

しかし、その風もすぐ吹き飛ぶことになる。


「失敗はありえません。そのために僕らをマルチバース中から集めたんでしょう?」


ロケットに乗り込む精鋭チームの到着だ。

人数はざっと数十人。

一目で数えられないくらいいる。

そしてその一人一人が何かしらのプロフェッショナルだ。


「たとえ宇宙人が俺たちの道を阻もうと、ぶっ飛ばしてでも先へ進む!」


「まあ僕たち、宇宙人ならぬ異次元人通しなんですけどね……」


「そんなの関係ないってば。私達はもう、同じ目標をもった仲間なんだから!」


「俺たちに超えられない壁はないってな!」


一人一人の勇気に、研究員たちも勇気づけられていく。

そして次第に、不安なんて無くなっていた。


「アイツら誰一人だって失敗を恐れちゃいねぇ……それなのに俺らときたら……」


「僕たちが彼らに託したんだ!なら僕らはどこまでも信じれなくちゃ!」


もう誰も、失敗を恐れてはいなかった。


そして、次の日。

マルチバース中から集められた精鋭たちを乗せたロケットは発射された。

目的地は宇宙の中心ユニバースコア。

この旅の中で、彼らは何を得て何を失うのか。

そして、何が彼らを阻むのか。

それは誰にもわからない。

しかし、彼らは戦い続ける。

世界の平和を取り戻すその日まで……。 


と同時刻。


空から謎の隕石が飛来。

観測された時間はロケットの発射と同時刻。

ゆえに見逃した。

ゆえに気付けなかった。

ゆえに始まってしまった。

お察しの通り、あのロケットはこの物語の主軸ではない。

過去回想から始まるマルチバースを股にかけた冒険なんてないし、宇宙を旅する彼らに訪れる試練とかぶっちゃけどうでもいい。

あの隕石が飛来したことで、それら全部が茶番とかしてしまったのだから。

何を隠そうあの隕石の正体こそがユニバースコア。

彼らの最終目的が、たった今地球に降り立ったのだ。


もう一度だけ。

このお話は決して、ユニバース中から集められた精鋭が宇宙の中心を目指すお話ではない。

ユニバースコアと接触したとある少年が、書き換えられた世界で日常を送るだけの、そんな平和なお話である。



やりたい放題できる作品を書きたいという思いで書き始めました。

どうも私です。

書き始めたはいいものの、好きな時に好きなだけ書こうと考えてるので、着地点はあんまり考えてないです。

どうも私です。

初めましての方も、そうじゃない方も、暇つぶし感覚で見てくれたらなと思います。

思います!

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