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最強姉妹は異世界でも無双する。シスコン上等、家族仲が良くて何が悪い!  作者: 文字書きA
第二章 湖の国

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決意

「お姉ちゃん、おかえりなさい。怖くなかった?」


(かな)(れん)に抱きついて、口を開く。


「大丈夫よ。華こそ、ずっと待っていてくれてありがとう。疲れたでしょ? 家に、帰りましょう」


蓮は華の頭を撫でながら、声をかけた。華はゆっくりと、首を横に振る。


「私のことはいいの。お姉ちゃんの方が大変なんだから、しっかり休んで」


華は蓮の手を引いて、帰途についた。その後ろから、ウィリとジゼルが歩いてくる。


「ねえ、レンさん。オルテンデに行くんでしょ? いつ出発するの?」


ウィリが蓮に近づいて、問いかける。蓮は目を見開いた。


「ウィリちゃんは、オルテンデに近づくのも嫌なんじゃないの?」


「そうね。あの国には、良い思い出なんて1つもないわ」


「だったら、無理して行かなくても……」


「気にしないで。あの男は嫌な奴だったけど、言ってることは正しかったから。地の底は、アタシの庭みたいなものよ。アタシに任せてくれれば、危険なことなんて何もないわ」


ウィリは笑って言った。とうの昔に、割り切っていたのだろう。蓮は迷いを顔に浮かべて、俯いた。華が蓮の手を握って、その顔を覗きこむ。


「あのね、お姉ちゃん。私は、お姉ちゃんが決断したことなら、支えたいと思ってるの。ジゼルさんも、そうなんじゃないかな。ウィリちゃんは、やりたくないことをやるって言うほど、“いい子”じゃないだろうし……。オルテンデが危険な場所だとしても、私たちはそこに行く覚悟ができてるの。だから、気にしないで」


華の言葉に反論する人は居ない。蓮は少し考えて、言葉を発した。


「オルテンデの人のこと、何も分からなくて。あの人は、自分の事しか考えていないけど、判断自体は合理的だし……。あの性格なら、私たちに頼りきりになることは、ないと思うから。協力してもいいかなって、思っているの。だけど、それは皆を巻き込んでまで、やるべきことなのかなって思って。だけど、ウィリちゃんと華がそう言ってくれるのなら、頼っていいかな」


「うん!」


華は嬉しさを表すように、その場で一回転した。


「レン様が何も仰らなくとも、私は同行するつもりでした」


ジゼルは、それが当たり前だというような顔をしている。蓮は、はにかむように笑って、呟いた。


「……皆、ありがとう。今日は家に帰って、明日の朝に、オルテンデに向けて出発しましょ。ウィリちゃんには負担をかけちゃうけど、念のために行きも帰りも、地の道を通っていった方がいいわ」


「そんなの、全然大したことじゃないわ。任せて」


ウィリが胸を張る。蓮は目を細めて、そんな彼女を見守った。

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