第52話 終戦
第52話 終戦
「植物牢獄!
植物操作、荷車!」
宗也は意識の無いゾルディックを植物で縛り、
荷車に乗せる。
「しっかり縛っとけよ?」
鷹斗は宗也に少し笑いつつゾルディックを
指差す。
「無論だ。疲れててもこれくらいは平気だ。」
そう言いつつ、ゾルディックの縛りを少し
締める宗也。二人は仲間の元へ歩く。
「なあ、宗也?色々と新事実が出て俺も
びっくりだが、お前はどう思ってる?」
鷹斗は宗也を心配そうにみる。
「ああ、そう言うのは後で考える。」
宗也は早く歩く。
「そうだな。」
「宗也、終わったのか?」
上藤が聞く。
「ああ。」
宗也は少し上藤を見て、樽坂・逆鷹に
向き直る。
「そうか。それで、そこにいるのは?」
植物でぐるぐる巻きになってるゾルディックを
指差す樽坂。
「ああ、クソ親父だ。」
宗也は淡々と言う。
「!?」
三人は驚く。
「死んでるのか?なあ?死んでるよな?」
逆鷹はビクビクする。
「いいや?気を失ってるだけだ。
今は気にするな。とりあえず病院へ行こう。」
宗也に促され、上藤・鷹斗・樽坂・逆鷹は
王宮を出る。
宗也の作った馬車で、ゆっくりと反Grave
コミュニティへと走る。
「なあ、良いのか?そいつまで連れてきて。」
改めて聞く鷹斗。
「起きそうならまた毒を刺しとくさ。それより
少しでも早く皆を治療しないとな。俺の植物
で作った包帯じゃ応急処置にしかならない。」
宗也は笑って馬を急かせた。
「これから行くのは反Graveの基地なんだろ?
私たちが行っても良いのか?」
樽坂が聞く。
「勘違いするな。俺たちの死んでいった仲間を
運ぶには逆鷹のスキルは非常に使える。
逆鷹を連れていくには樽坂も連れないと
いけない。それだけだ。」
言葉は強いが表情は柔らかく話す宗也。
「そうか、分かった。」
樽坂が頷く。
数ヶ月後、一行を乗せた馬車は反Grave
コミュニティへと辿り着く。
第52話 完




