第51話 証魂(アイデンソウル)
第51話 証魂
ゾルディックは飛ばされたが起き上がる。
「舐めた真似しやがって、クソ雑魚能力の
出来損ないのガキのくせに調子に乗るなぁ!」
ゾルディックは吹き矢・武器を生成し、瓦礫を
浮かせ、両腕を巨大化させ、ゆっくりと宗也に
近づく。
「もう俺はあの頃とは違う。植物を靡かせるだけ
だった何も守れないクソ雑魚能力じゃない!
クソ親父!見とけ、これが俺の
証魂だ!」
植物鎧を
身に纏う。巨大な丸太を
手に持ち、
植物記憶で
上藤の能力のオーバーを模倣する。
「ウォォォォォォォォ!」
「オラァァァァァァ!」
吹き矢・武器、瓦礫を
巨大な丸太で受け流す。
ゾルディックの巨大化した拳と
植物鎧を着けた
宗也の拳がぶつかり合い、衝撃波が飛ぶ!!
ドォォォォォン!
けたたましい音が響く!
「バカ息子ォォォォ!!」
「クソ親父ィィィィ!!」
ゾルディックは巨大化した拳で、
宗也は植物鎧を
着けた拳で殴り合う。
ドンドンドンドン!
ドカドカドカドカ!
ドーン!
宗也が飛ぶ!
「はぁはぁ、手のかかるガキだ。はぁはぁ。」
ゾルディックは勝利を確信する。
その時、ゾルディックの背後から声が。
「植物操作!
毒剣!」
宗也がゾルディックの背後に!
「なんだと!!」
ザンッ!
ゾルディックを袈裟斬りする。
「バ、バカなっ…!」
ゾルディックが倒れる。
「植物の化け物は俺の目の前に居たはず…。
なぜ後ろに貴様がいる……!」
ゾルディックは息が途切れつつもまだ
その目には輝きが残っている。
「見ろよ、ゾルディック。」
宗也が指差すと、
植物鎧が
崩れていき、中身は植物人間の宗也が
出てきた。
「お前、自分の分身まで作れたのか……。」
ゾルディックは力尽き、倒れていく。
「俺を舐め過ぎたな、クソ親父が!」
宗也が言い切る前にゾルディックは意識を
失う。同時にゾルディックのソウルスキルで
出した幹部たちは崩れるように消えた。宗也の
植物人間も崩れた。
「終わった…ようだな、宗也。」
鷹斗が近づく。
「そいつ、死んだのか?」
鷹斗がゾルディックを指差す。
「いいや。気を失ってるだけだ。トドメの
毒剣は毒と言っては
いるが、殺せるほどの毒は出せない。
せいぜい、しばらく気を失うだけだ。」
宗也は自分の傷等を気にしつつ、説明する。
「それって大丈夫なのか?起きたらまた
こんな事をするんじゃないのか?」
鷹斗はゾルディックから少し離れる。
「それにはもう策を考えてる。とりあえず、
皆、病院に行こう。これ以上死人を増やす
わけにはいかない。」
宗也は再び植物を操作し始める。
「そうだな。」
ゆっくりと鷹斗たちは仲間たちの元へ歩く。
第51話 完




