第4話 決意
第4話 決意
「奈華木は何処ですか。」
病院に着いた鷹斗と茉耶は宗也の場所を
聞く。
「203です。」
受付に言われた部屋へ急ぐ。
ガラガラガラガラ!!
勢いよく部屋の扉を開ける。そこには
笑顔で話す宗也と玲衣奈の姿があった。
「宗也!」「宗也先輩!」
「もう大丈夫だよ。」
心配な2人を前に笑顔で答える宗也。
「じゃあ、あのソウルスキルの説明は
出来るのか?」
「それはまだ…。」
言葉をこもらす。
「で、でもね。ソウルスキルには
なんの問題も無いみたいなんだよ。」
「そ、そうか。」
「明日にでも退院出来るみたい。」
玲衣奈が答える。
手術室ではソウルスキル自体を診る
ソウルスキル"オペリオン"により
ソウルスキルの異常や詳細を確認していた。
ソウルスキル"オペリオン"所持者
笹川医師は、
「これといった異常は見られないが、
何かの兆しが見られる。」
と、言っていた。吉兆なのか凶兆なのか
までは分からないが今後、ソウルスキルに
変化がある可能性が高い。と言っていた。
数日後、上藤から報告があるからと、
全員水色広場に集められた。
「お集まりの皆様。これより、我々は
反撃に出る。」
上藤の言葉に皆んなはざわつく。
「これまで、ここに来てから
Graveは攻撃してこなかった。我々は
それに甘えていた。そうしている時に
鷹華高校は襲撃され、今もなお休校を
余儀なくされている。そこで、反撃に出る
ため、グループを作る。」
上藤の言葉に不安の言葉が飛び交う。
「怖すぎるよ!」
「流石に勝てないんじゃないのか?」
「誰にやらせるんだい?」
上藤は続けて、
「グループのメンバーを発表する。
奈華木宗也くん、大中鷹斗くん、
東海林玲衣奈さん、沙月茉耶さん、
雪笠巳波さん、
山笹鳴門くん
そして私、上藤東馬です。」
とメンバーを発表した。
「出発は3日後。詳細は掲示板にて
見せる。今回の話は以上だ。解散。」
皆んなはブツブツと何かを言いながら
帰って行った。1人、上藤へと向かう人が
いる。
「上藤さん!なんで俺を連れて
いかないんだ!俺は絶対役に立つって!」
かなり自信のあるような態度でそう
訴えた。
[彼はカーディナル沼添。
ソウルスキル"ゴーレサーモ"の所持者。
ゴーレムを召喚する能力。なお、
召喚数に上限はないらしい。]
「まあ、落ち着いて。君には重要な役割を
持ってもらうため残した。」
上藤はカーディナルを宥め、続ける。
「私達が発った後のこのコミュニティは
かなり無防備になる。まあ、基本的には
華番の"ガードーム"で防げるが、この間の
事件のように突破してくる場合もある。
その時に対抗出来るのは君しかいない。
宜しく頼むよ。」
[華番翔太。
ソウルスキル"ガードーム"の所持者。
最大直径約20kmに渡るドーム状の
ガード(結界のようなもの)を出す能力。
なお、サイズは最大までなら自由自在に
出せる。サイズにより、個数制限あり。]
「そ、そうゆうことなら了解した。
このコミュニティは俺の命に変えても
守り抜こう。」
上藤の言葉に理解を示したカーディナル。
納得したのか、会釈して帰った。
後日出された掲示板にはこう書かれていた。
「2日後の4/6よりGraveの本拠地
(昔の東京)へ目指す。なお、道中には
Graveの戦闘員が配置されている可能性が
高い。その為、先日伝えた選抜メンバーで
のみ行動する。その間、Graveがこの
コミュニティを襲う可能性は大いにある。
申し訳ないがその時選抜メンバーは
そちらに向かえないだろう。覚悟していて
欲しい。なお、選抜メンバーには
ソウルスキルの練習や反撃の準備を
してもらいたい。
コミュニティリーダー上藤東馬。」
「うーん。何故俺がメンバーに
入ってるんだぁ?」
メンバーに選ばれ、唸る宗也。
「多分、この前の件が関係してるんじゃないか?」
一緒に唸る鷹斗。
「そーかぁ。」
なんとなく納得する宗也。
「宗也が頭良くて運動神経抜群だからよ!」
宗也に駆け寄り、笑顔でくっつく玲衣奈。
「そうか。」
宗也の顔には悩みの靄は消え、晴れた。
「よし、やってやろうじゃねぇか!」
第4話 完