第3話 確認
第3話 確認
学校では残っている先生たちで生存確認と
今後について説明が行われている。
「各クラスごとに居ない生徒を教えて!」
先頭で指揮するのは校長である。
先生たちは校長の指示に従い、クラスごとに
生徒に生存確認をする。
「〇〇くんいる!?」
「〇〇さんが居ません!!」
恐怖に慄く生徒もいる中、声を出している
生徒がいる。鷹斗と茉耶である。
宗也が大変な時にこっちが屈していたら
宗也に合わす顔がない。鷹斗と茉耶は
そう考え、必死に生存確認していった。
幸いにも全員無事だった。軽傷の人は
いるものの、全員生きていた。これは
大二の犠牲と上藤の登場と宗也の覚醒の
おかげだろう。
「とりあえず、怪我した者は保健室から
使えそうな物を取ってくるからそれで
応急処置してくれ。」
校長が説明を始める。
「今後を話をする。皆んな良く
聞いてくれ。」
いつになく真剣な表情の校長に緊張が走る。
「分かっているだろうが、しばらくは
学校は休校になる。またいつ学校が
襲われるかわからない。出来るだけ
自宅で隠れていて欲しい。なお、外へ出る
時は十二分に注意してくれ。以上だ。
なるべく集団で帰って下さい。」
校長の話が終わり、怪我人は応急処置、
それ以外は次々と帰っていく。
「怖かったよ〜。」
「えぐっうぐっ。」
「学校壊れてんなぁ。」
突然の"災害"に恐れながら帰る生徒たち。
1人、鷹斗は病院へ向かう。そんな鷹斗の
袖を掴む者がいる。茉耶だ。
「茉耶ちゃん?どうした?」
茉耶は目を潤ませながら、
「宗也先輩の所へ行くんですよね?
茉耶も行きます。」
「おまっ…!分かった。行こう。」
鷹斗は危ないからと説得しようと思ったが、
茉耶の意思が曲がらないと確信し、連れて
行くことにした。
上藤は病院を出てソウルスキルで学校へ
走った。学校に近づくと生徒が帰っている
様子が目に入る。
「学校はどうなったのかい?」
上藤が生徒へ聞く。
「あ、上藤さん。休校になりました。」
「そうか。気をつけて帰ってな。」
上藤は軽く説明を聞き、学校へ急いだ。
「校長、どうなりましたか?」
学校へ着いた上藤が校長へ話を聞く。
「そうですか。それは良い判断かも
しれませんな。分かりました。」
「上藤さん、貴方はどうするのですか?」
「これから為すべきだった事をします。」
「為すべき"だった"事とは?」
過去形の言葉に疑問を抱く校長。
「それはこれからわかります。」
そう言い残し基地へと戻る上藤。
「ああ、僕だ。基地へ頼むよ。」
電話で基地の仲間へ連絡する。途端に
上藤が消える。基地にいる仲間の
ソウルスキルダイパスで基地へ瞬間移動
させた。
「おかえりなさいませ。上藤さん。」
ソウルスキルダイパスの所持者、南川杢人が
上藤に挨拶する。
「いつもありがとうな。南川。」
「いえいえ。それより現状の説明を。」
「ああ。金田、アレを。」
「あ、はい。ソウルスキル解放!
ヴィジョン!」
金田毅は上藤の肩に触れ、目の前に上藤の
見た記憶を映し出す。ヴィジョンは
触れた相手の記憶を映し出す能力である。
ちなみにダイパスは指定の相手を最大100人
まで同時に自分の所へ瞬間移動させる能力。
「こ、これは……。」
上藤の映し出された記憶を見て驚く基地の
仲間たち。
「恐らく、"ソウルヴィジョン"だ。」
「そ、そんなはずありません!」
「それはあくまでも伝説上の物で、
存在しないのでないか?」
上藤の言葉に疑問を抱く。
「本当かどうか確認して欲しい。調べれば
恐らく分かる。」
「イエッサー。」
上藤の指示に従い、ソウルヴィジョンと
宗也のことについて隅々まで調べる。
一方、病院。
「奈華木は何処ですか。」
病院に着いた鷹斗と茉耶は宗也の場所を
聞く。
第3話 完