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第16話 三迷(アブサイライ)

第16話 三迷(アブサイライ)


一行は幹部候補筆頭のユーリアス・エリナル

を下し、マンダリーネを後にした。現在、

元三重県のドライにいる。はずなのだが。


「待てぇ〜!逃げるなぁ〜!」

宗也はとある生物を洞窟迷宮の中で

走って追いかけている。

ここには宗也の他に玲衣奈しかいない。

一方、上藤は。

「また引っかかってしまった。でもまあ、

これが恐らく近道になるはず。」

上藤は落胆しつつ希望を見出していた。

「これって大丈夫なんすかね。」

不安を見せる鳴門。

もう一方、茉耶・鷹斗・巳波は。

「攻撃系のソウルスキル持ちが茉耶

だけって言うのは少しきついな。」

戦闘になった事を心配する鷹斗。

「大丈夫ですよ。私が攻撃してる間に

鷹斗先輩が止めれば良いんです。」

茉耶が自慢げに言う。

「まあ、基本は雪笠さんに隠して

もらえばとりあえずはどうにかなると

思うよ。」

なるべく戦闘は避けたい鷹斗。

「大中さんは奈華木さんと同じくらい

喧嘩が強いと聞いてますが、それでも

戦闘は避けたいですか?」

巳波が鼓舞しようとする。

「そうだね。あくまでもソウルスキル

無しで、強いって話だからね。」

謙遜する鷹斗。


30分前。

一行はマンダリーネからドライに着いた。

「ここがドライですか。なるほど。」

可もなく不可もない街並に少し残念がる

宗也。

「そうだな。まあここら辺はこれと言って

名所とかないしな。」

上藤が答える。

次の瞬間、一瞬にして誰かに肩を叩かれた

一行は3組に分かれて洞窟迷宮に

飛ばされた。


「はっ!ここは?皆んなはどこだ!」

突然の事に驚く上藤。

「あっ!あいつだ!"アブサイライ"を

やられた!」

すぐに正体に気づく上藤。心当たりが

あるようだ。

「上藤さん、なんか知ってるんすか?」

上藤と同じ道に飛ばされたであろう鳴門が

質問する。ここにはこの2人以外は居ない。

「ここはGraveの幹部、樽坂姫佳(たるさか

ひめか)のソウルスキル"アブサイライ"の

中の一つだ。」


[Grave幹部、樽坂姫佳(たるさかひめか)

Grave幹部でありながら戦闘向けの

ソウルスキルを持たない。ソウルスキル

"アブサイライ"の所持者。手で触れた者を

3つに分かれた迷路空間へランダムに

飛ばす。迷路の先は樽坂によって自由に

決められる。Graveランクは幹部最低の

G。]


「一つって事はまだあるって事ですよね。」

鳴門が震える。

「あるが、残りは2つだ。それぞれには

宗也達が居るはずだ。」

上藤が答える。


第16話 完

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