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第11話 危機

第11話 危機


野内を倒し、ベイセボルを後にする

一行。次は元大阪府キュフィリムへ

向かう。

「それとなく、Grave戦闘員の

視線を感じるなぁ。」

宗也が不安そうに言う。

「そうだな。もう2人も倒してるし。」

鷹斗が共感する。

「まだまだ戦闘員はいる。全員と戦う

つもりはないが、会ってしまったら

戦うしかない。」

上藤が説明する。

「了解っす。」

「りょーかーい。」


しばらく歩き、もう少しでキュフィリム

というところに来た。

「関所?めっちゃ並んでるなぁ。」

鳴門が言う。

「おかしいな。いつもはこんな多く

ないのになぁ。」

関所には約100名程の列が出来ていた。

「俺、見てくるっす。」

鳴門がソウルスキルで先に行こうとする。

「待て。何か嫌な予感がする。」

上藤が止める。

「なんすか?」

「巳波さんのソウルスキルで行け。

念の為だが。」

上藤がいつになく心配している。

「わ、分かりました。」

「ソウルスキル解放!ファンタジア!」

フワン。

巳波と鳴門の姿が見えなくなった。幻想の

能力だ。

「すげぇな。その能力。」

宗也が感心する。

「宗也の能力だってすごいぞ?」

鷹斗がフォローする。

「幻想………、擬態……。」

宗也がぶつぶつとつぶやく。

「宗也?」

玲衣奈が宗也の顔を覗く。

「わっ!」

宗也が驚く。

「大丈夫?」

玲衣奈が聞く。

「ああ、大丈夫だ。」


「巳波、一体なんなんだろうな。

この行列。」

「そうね。関所って言ってたし、

検問かもしれないね。」

「検問?」

2人は会話しながら行列の先頭へ目指す。

行列の先頭では、

「お前の顔見せろ。」

関所の番人が聞く。

「あぁ?これでいいか?」

嫌がりつつも商人が顔を見せる。

写真を見ながら、

「あー……。おう、通っていいぞ。」

商人を通す番人。

「あれって、俺らの写真じゃね?」

写真を見つける鳴門。

「確かに。これは一大事ね。このままだと

戦闘になりかねないわ。」

急ぐ2人。いつの間にやらファンタジアが

切れてるようだった。

「ああ?お前ら一体どこから……?

ああ!お前ら指名手配の!」

番人にバレた。

「や、やべぇ!急ぐぞ巳波!」

巳波の手を取り走る鳴門。

「捕まえろ!追えぇ!」

複数の警備員が追いかける。

「ソウルスキル解放!ファンタジア!」

2人はファンタジアで見えなくなる。

「なにぃ!どこにいったぁ!」

警備員たちの足は止まり、焦り出す。


「はぁはぁはぁ、、皆んな!」

走ってきた鳴門が先頭の様子とこれまでの

事を話す。

「なるほど…。とりあえずファンタジアで

ある程度距離を稼ぐぞ。」

上藤が事態を理解してとりあえずの

方針を決めた。

「はい!」

「そこの森に入れ!」

皆んなは走る。ファンタジアの範囲内に

入ったまま。


警備員はファンタジアによって一行の

行方はわからず仕舞いになり、持ち場に

戻った。


「はぁはぁはぁはぁ。」

一行は息切れしていた。

「まさか指名手配されてるとはな。

こうなれば仕方ないが一旦四国へ行く。」

上藤はキュフィリムに行くよりも四国に

行き、一旦遠回りすることを提案した。

「それにしてもどうやって海を

渡るんです?」

宗也が聞く。

「君のソウルスキルだよ。」

宗也を指差しながら自慢げに言う上藤。

「俺の…ですか?」

少し不安げな宗也。

「君のソウルスキルは少し複雑だが、

試すにはちょうどいい、あの本の

知識も使って皆を乗せるイカダを

作ってくれ。もちろんオールも。」

「あの本ってこれですか?」

そこそこ分厚い本を出す。この本は

出発前に上藤の同僚から貰ったものだ。


第11話 完

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