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第10話 選手

第10話 選手


1日半かけ、元兵庫県ベイセボルに着いた。

これといったおかしな所ではないが、

どことなく野球をする人が多いように

思える。

「なんか野球してる人多くないですかね。」

宗也が気になって聞く。

「ここはなんと言っても甲子園球場が

あるからな。野球好きが多いのだろうな。

それと、ここにいるGrave戦闘員は

無類の強さを誇る野球選手でもある。

そういうのもあるのだろうな。」

上藤が説明した。

「へー。」

一行は上藤の説明に納得した。

「それにしても基本はうちとそう

変わらないんですね。」

鷹斗が言った。

「まあ、ここはまだ首都じゃないから

かな。もっと都会に行けばそれこそ

みんなの思うGrave思想たっぷりの建物に

出会えると思うよ。」

皮肉っぽく上藤が言う。

「い、いやぁそこまで言ってないですけど

そういう事なんですね。」

鷹斗は納得した。


一行はベイセボルの雰囲気を楽しみながら

歩く。もちろん上藤は戦闘員の気配に

注意している。


しばらく歩いた後、上藤が止まる。

「来たか、野内走太。」

野球選手の名を呼ぶ。

「それってm……。」

宗也の声を切るように野内が現れる。

「バレていたか、流石は上藤さん。」

野内は野球のバットを担ぎ、現れた。

「!!」

驚く一行。

「聞きましたよ。あの板谷を倒したって。」

「もう知れ渡ったのか、流石Graveの

情報網だな。なら、この瞬間も誰かに

見られてるってわけだ。」

上藤は現状を説明した。

[彼は野内走太(やないそうた)

現在無敗を誇るアドベンチャーズの主将。

トリプルスリーや、完全試合など数々の

記録を残している伝説の選手。二刀流は

もちろん、外野も強い。しかし、

メジャーリーグへのやる気はないらしい。

ソウルスキルは"ベイセボルフィールド"。

野球のフィールドを自分を中心に創り出し、

ゾーン状態に入り、戦闘狂となる。野生的な

動きになり、速くてパワフル。上藤と

少し似ている。GraveランクG。]

「ここらで諦めてくださいよ。あの方に

会うのを。」

野内は訴える。

「アイツは生かしちゃ駄目な奴だ。

ここで諦めるわけにはいかない!」

上藤が啖呵をきる。

「そうですか、ならこっちは全力で

止めにかかりますよ。ソウルスキル解放!

"ベイセボルフィールド"!!」

野内を中心に野球のフィールドが出現した。

その瞬間、野内は野獣の如く吠えた。

「ブァオオオオオオオオオオオ!」

シュン!

野内が高速移動する。

「ソウルスキル解放!オーバー!」

上藤がソウルスキルを解放する。

バァン!!

野内と上藤がぶつかり、爆音がなる。

「ソウルスキル解放!トルネーダー!」

鳴門がソウルスキルを解放する。

バシャン!!

鳴門と野内がぶつかる。

「なんだぁ!」

野内が驚く。

「ソウルスキル解放!グラスマン!」

宗也がソウルスキルを解放する。

瞬間、宗也は心臓に違和感を感じる。

ドクン!

「食らえ!植物牢獄(プラングニス)!」

極太の多数の根っこが野内を縛り上げる。

「なっ!何ぃ!」

野内はもがく。

「もうやめておけ、野球人生を諦めたく

ないならな。」

上藤が脅す。

「はぁ、負けましたよ。野球は大事

ですから。」

野内はソウルスキルを解く。

宗也も解く。

「いやぁ、強いですけどあの方には

遠く及ばないですね。せいぜい頑張って

ください。俺はもう帰ります。」

野内は帰って行った。

「疲れたな。ここらで宿を探すか。」

一行は近くの宿に泊まり疲れを癒した。


第10話 完

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