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葉隠雲母  作者: 飯塚 喆
修行編
7/29

【日記:修行2日目:晴れ】

topic:魔鼠(マッド)

元々は普通のネズミだったが、とある因子の影響で魔力による突然変異によって生まれた大型種。

魔菌を体内に持っているものもいるので噛まれたら命を落とす場合もある。

 昨日のこともあったし、今日はさらに気を引き締めていこうという志で頑張った。

 

・今日やったこと

 戦闘訓練

 魔術学習(能力調査)


 まずは午前中、魔術の前に基本的な戦闘技術を磨くことになった。

 おじいさんと組み手を続けるが付け入る隙もなく、何回も吹っ飛ばされる。これでも手加減されているほうだと思われるが諦めるわけにはいかない。とにかく手探りで感覚を掴んでいく。そんな暇さえ与えられてはいないが。

 しばらくして自分のどこにダメだったかを教えられ、組み手とそれをひたすらを繰り返す。

 傷つくたびにステータス上昇というある意味チートスキルのようなものは持っているので、疲労は感じたが体は軽いので違和感がとてつもなかった。少しずつでもいいのでなれていかなければ。

 昼食後は魔術の訓練だった。

 魔術は感覚的なものらしく、心で想像したことを指先に凝縮する様に、そしてトリガーとなる呪文や、紋章を使って出力するようだ。いわば才能か経験の積み重ね。

 だが僕の場合はうんこ魔術しか使えないという特性上、多分正規の方法で魔術を使えない。

 だから自分が今持っている最大の武器=うんこ魔術を制御するところからスタートしなければならない。

 ノーモーションで術を発動できる(敵を突然うんこ化させてしまう)のはかなり有利な点で、こればかりは経験を積んだ魔術師でも難しいそうだ。

 だが、逆に自動というものもかなり厄介だ。

 例えば、無意識に発動した場合、うんこで滑ってこけるような自分に不利な状況を作ってしまう可能性がある。

 だから制御するための第一ステップとして、自分でもよくわからないうんこ魔術に関する確認から始まった。 

 とりあえずうんこ魔術の発動条件やその様子について観察することに。今のところ生物しかうんこ化させることはできないのでおじいさんが猫ぐらいの大きさの鼠を何匹か持ってきてくれた。

 慎重にうんこ化させるときに自分か周辺に変わったところはないかを探していく。


自分では気づかなかったが、おじいさんは何かが分かったようだ。3匹目くらいのうんこ化の途中、鏡でそっと僕の顔を写した。

 ____両目がアメジストのような紫色に光っている。

そして今、昨日の大量の鹿のうんこ化のことを思い出し、ハッとした。あのとき思わず目を閉じたあと、視界にうつっていた鹿全部がうんこに変わっていた。

 目を閉じてみる。

 鼠はうんこになった…

つまり僕は、特定の条件を満たせば自動で発動するタイプの魔眼(・・)持ちだったんだ。

これならステータスの件以外は今までの現象に納得がいく。

 よって、うんこ魔術については当面の計画が見えた。

使い方をマスターできるようになれば場面によっては活きるはず。この魔眼をどう使っていくか考えどころだ。

 

  

昔、私は重力を失ったようにブランコを漕いだら

事故りました。本当に大人気ない。

救急車で全治6カ月の大怪我を負いました。

みなさん気を付けて。

(特別誤訳:主人公は山岳部ですが、(ゴミ)は陸上部で走り高跳びをしていました。ヨコハマのやつらはプチョヘンザ大型デパートヨ・コ・セ・ヨ←ここ踏切太郎)



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