【日記:修行1日目:晴れ】
topic:うんこ魔術(仮)
葉隠にしか使えないし、本人もこれだけしか使えない謎が多い自動発動式の魔術。
この世界に置いて普通は人の感情や空想を入力して具現化するのが魔術であり、条件さえそろっていえば人は様々なものを生み出したり、繰り出せるはずなので葉隠のケースはかなり異常なもの。
今日から修行が始まった。
おじいさんに修行内容を記録しておきたいと言ったら、ペンと紙の束を渡してくれたので、転生する前と同じように日記として書いていこうと思う。
頭の中にTVゲームのようなメニューがあってそこにメモはできるものの、何か気持ち悪いのでやはり自分でペンを滑らせるのは落ち着く。
さて。修行内容はおじいさんが言っていたように力試しだった。
おじいさんは、「準備すっから、ちょっと耳塞いでろ」と僕が耳に手を当てたのを確認した後に、何かの魔術を使って空中に爆発音を鳴らした。
すると大軍の鹿がやってきた。昔図鑑でみたエゾジカもびっくりの鋭いツノを持っている。
おじいさん曰く、昨日食べたヤツの仲間らしい。
ハッスルじいちゃんは加えて、復讐にきたのかもな、ハハハ!と笑っていたが、突然の出来事すぎて理解がしばらく追いつかなかった自分はそんなこととは違って、しばらくして全身に悪寒が走った。
自分はあくまでも体感2日前まで普通の人間だったのだから、死なないし、自動的に彼らはうんこに変わっていくのはわかっててもやはり怖い。
いじめられて死にたいと思って森に入った時も、恐怖との境でギリギリ投げやりな気持ちが勝っていただけなのだ。
とりあえず草原の向こうからすごい勢いでやってくる奴らから全速力で逃げたが、うんこ魔術(仮称)しか取り柄のない雑魚は素早さで勝てるはずもなく、追いつかれた。
思わず目を閉じるが、次にまぶたが開いた時には大量のうんこが。黄緑の草マットの上に紫色のソレ。
おじいさんは遠くでさらに大笑いしていた。
とぼとぼとおじいさんを睨みながら彼の側に戻った。
まだ笑いは止まっていなかった。
ふふぐっ。クロは変わった魔術を使うんじゃなぁ。と馬鹿にしたように言った。
「これしか使えないんですよ。」
とすかさず反論する。
おじいさんはそれを聞くと急に顔が引きつって僕に聞き返
した。
「だ、か、ら、これしか使えないし、
自動で発動するんですよ!」
というと静かに考え始めた。
この老人なかなか緩急がすごすぎるのである。
そして3つほど質問された。
まずは人がうんこに変わったことがあったか。
次はうんこ魔術がいつから使えるようになったか。
何か言っていないことがあるか。
人は変わったことはなかったのでノーだと答えた。
そしていつから使えるようになったかもにも関連して、喋ってなかったことといえば異世界転生してきたということであろう。
人にいう機会はなかったし、そのことを喋っても信じてもらえないか、トラブルの種になりそうだったので今までは言うのは憚られていたが、このおじいさんにはいったほうがいいと本能で感じ取ったために、自分は多分死んでこの世界に来たこと、転生してからこの世界で5歳になるまで今までのことを忘れていた等を一から説明した。
おじいさんは引きつった顔から深刻な顔に変わっていた。
眉間の皺に力が入りすぎて血が出るんじゃないかとも思われた。そしてしゃがんでから両腕で僕の肩をがっと掴み僕に目を合わせた。
普通なら痛かったが、場の雰囲気で忘れた。
「何かの気まぐれで習い事感覚でお前のことを育成しようと思ったのがわしの愚鈍なところじゃった。これからわしの全てをかけてお前に技術を受け継いでもらおうと思う。嫌なら嫌といっとくれ。これからお前は大変な目に遭うかも知れん。」
そう、強い言葉で伝えてきた。
だが僕の居場所はもはやここにしかない。
町のみんなにいじめられても自分を愛し、守っててくれた親には申し訳ないがあの村には帰るつもりもないし、親にはあんな町には住まわせたくない。
何かしらで稼げるくらいに力をつけて家をどこかに建てて
親を連れ出したい。今はここにしか居場所はなくても新しい居場所を作りたい。
大変なことに巻き込まれることになったとしても結局は修行は必要だ。
だから「はい」とその二文字で覚悟で伝えた。
そうしたら____今度はおじいさんが泣き始めたんだ。
なんだよ、次はそっちが泣くんかよ。
つくづくめんどくさい爺さんだよ…と呟いて白くてボーボーな頭をポンポンした。
来て2日なのにいろいろ起こりすぎてわけわかんないし、
何か事情があるんだと思うけど、明日も頑張るかな。
サトシはサトシは「おっはー」と世代がバレる挨拶をしてみたり!そしてもはやネタ切れになってきたので本編を邪道の日記調にしてみたり!これからずっとこれが続くよ!
(特別誤訳:序盤から伏線撒きすぎて回収する前に失踪しそうです〔駄洒落じゃないよ〕。また例の友達と黒歴史なこと《創作ss大会》をしたのですが、やっぱり結末を考えてから書くと筆が止まってしまうので、こうやって伏線っぽいのを口から吐きながら何もこの先の展開を考えずに書くのは楽しいですね。だから実はプロットなんてありません。最初は名前とか語呂で決めて、そこから都合のいいように設定を作ってます。あ、企業秘密イッちゃ、、❤︎
ワタナッベ様のひ●ひらの雪を最近は読んでおりますよ。
リビドーが滾る。)