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葉隠雲母  作者: 飯塚 喆
修行編
4/29

精神と時の熊②

topic:エタニティロック

葉隠が修行に行っている場所。

eternity(永遠の)rock(岩)の名の通り、無限ともいえる岩の山脈が連なっており、危険な場所が多く、もし仮に魔術を使えるものがここに入っても食糧という食糧(群生植物や動物はいるのだが本当に奥地に行かないと存在しないため)がないため、生活に適しておらず、人が近づくことは滅多にない。

この山脈には神話が存在しており、それが山脈の誕生に大きく関わっているらしいが…

 おじいさんに椅子で座って待っていろと言われている間、少しだけ考え事をしていた。頭の中で今まで疑問に思っていたことを整理する。


・僕を転生させた原因、つまり自分を殺したのは誰か。

・5歳まで転生する前の記憶を失っていた理由。

・なぜ転生前のことを思い出した瞬間に自分の周りで世界がおかしくなったのか、そしてこのヘンテコスキル。

・本当の名前(転生前の自分の名前に加えて転生後の自分の名前)は一体なんなのか。明らかに葉隠うんこではない。

・それと、この優しいおじいさんはどういう人なのか。


 思い浮かぶだけでも5つほどある。特に解決できそうなのは2つぐらいしかない。自分を殺した人は誰かというのは一番難題だろう。


「なんだ?そんな難しい顔をして…とりあえず今は長旅疲れてるんだから、不安なことは忘れてとにかくたくさん食べてくれ。」


とおじいさんが美味しい肉の匂いを連れ、エプロン姿でやってきた。両手に美味しそうな料理を持って。

 武人にしか見えない風貌をしているにも関わらず、この人料理できるのかよ!と驚かされた。人は見かけによらないなぁと深く思い知った。

 料理は匂いの通り肉料理だったが、今まで食べたことのない味わいだった。魔獣の肉だろうか。だが臭みは一切なく、噛むたびに甘い肉汁が舌を濡らす。そして薬草を煮詰めたであろうソースが程よい旨味と塩味をかわやかな風味と共に連れてくる。パンとサラダが止まらない。空前的な味だ。

 おじいさんは「良い食べっぷりだなぁクロ!これでこそ料理は作りたくなるもんだ!」と感心している。

 幸せな食事の時間はあっという間だった。

おじいさんもそんな僕を見て幸せそうな顔をしている。

怖い顔の人が笑顔になった時ってニヒルって感じだと思っていたんだが、こんなに溶けたような顔をするんだな…ともまたびっくりした。

 少しお腹の調子が落ち着いた。それを見計らっておじいさんは真剣な顔で口を開く。


「これから修行が始まるが、その前に質問や心配ごとがあるなら聞いておこうと思う。」


 よく考えれば、転生したと言ってもなんの予備知識もないし、加えて片田舎でこの15年生きていたので、知りたいことはたくさんあった。だからこれから毎日この人と暮らすということもあって遠慮なく質問することにした。

 

「そうですね…この世界の仕組みについて知りたいです。突然修行に出されたものなので、ある程度の常識というものは持っていたいと思いまして。」


 「そうか。確かにあの街は平和だが、そういった点に関しては平和すぎたのかもしれんな。ある意味では。いいだろう。教えてやろう。」


おじいさんは淡々と、そして難しい顔をして喋り出した。

 この世界も、そう簡単なものではないらしい。

肉料理美味しそうでしたね。

あれはエタニティロックの固有種の鹿の肉です。

鹿はソースにも使われた薬草と山脈に含まれる魔塩を摂取して生活しています。

でも、おじいさんの家には街でしか手に入らない魚とかも実は冷却装置に。

どこで調達しているのでしょうか…

(ユニコーンで配達は)ないデスラー総統。

厨二病な世界観が高まる、溢れる!で誰にも見てもらえなくても楽しくて筆が止まりません(嘘です)

結論的にいうとスパムおにぎり美味しい。

<特別誤訳:もう晩秋って感じですよね。最近はよくコスモス畑とか寺院に観光に行ったりしてます。皆さんも自分だけの秋を見つけてくださいね。>

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