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葉隠雲母  作者: 飯塚 喆
プロローグ
2/29

〜輝ぐ季節ベ〜

topic:この世界のうんこについて。

この世界では生きとし生けるもの全てに魔力があるという葉隠が元々いた世界にはなかった概念があり、人間の消化酵素等もまったく違う。

そのため人のソレも紫色で無臭ある。

だがこの世界でもうんこはやっぱり汚いモノなので、

トイレに流す。

ちなみに流された後は下水処理場のようなところに溜められ、スライムの餌になっている。

 転生した後は記憶は抜け落ち、普通の長閑な町で暮らしていた少年だったのに、突然自分が葉隠うんこ?だと思い出して10年が経った。僕は15歳になった。

 この10年は本当に苦しかった。

 あの日から世界が変わったからだ。

 自分だけが自分の名前を認識できなくなったのかと思いきや、みんなも同じ現象が起きていて僕の名前はうんこだということになっていた。

突然、名前のせいで嘲笑の的として虐められたのだ。

「やーい!うんこ!水に流されてしまえーーーッ!」

とか

「うんこは汚いから来ないで!」

とか…

 みんな僕の名前がおかしくなったのはわかっているはずなのに僕の居場所は名前が変わっただけで消えてしまったんだ。

 こんなことになるのなら転生なんかしたくなかったとも思った。もうたくさんだ。

 もう一度死んだらまた転生できるかもしれない。

そう思って何度も森に入ったことか。でもこのヘンテコになった世界がそれを許してくれなかったんだ…

 どういうわけか目の前で魔獣たちは倒されていってしまう。

魔物たちのターゲットが僕にむかった瞬間、まるで条件反射かのように奴らのが光ってうんこに変わっていくんだ。

そしてだ。敵をうんこに変えただけではなく、空腹や怪我をするたびにそのダメージ数が僕のステータスに上乗せされていくらしい。

 ヘンテコスキルで僕は無駄に強くなっていった。ただでさえ、名前で馬鹿にされたのにこの特殊体質のせいで、たまたまそれをみた人が「あの子は悪魔の生まれ変わりだ」とか「あいつは人間じゃない」とか噂をし始め、余計に気持ち悪がられてしまった。

 この世界には魔術の概念が存在するが、この町は武器を使った狩猟や農業が盛んであまり受け入れられていなかった。

加えて生き物をうんこに変えるという魔術なんて冗談にも程がある!

 そういうこともあって、それからは避けられるようになっていった。好きの反対は無関心とよくいうが本当にそうだと実感した。

 対して親は自分の息子の名前がおかしくなって、みんなに何と言われようとも僕には優しかった。

 

「みんなちょっと混乱しているのよ。貴方が特別な力を持っているから。きっといつか受け入れてもらえる日が来るわ!だって春は冬を超えて毎年やってくるじゃない。」


と母は良く僕に言い聞かせてくれた。

 本当に申し訳なかった。全く関係のない自分の親が僕のせいでもし迫害を受けていたら…と考えると不安と恐怖でいっぱいで…親と目を合わせて会話できなかった。


★★★


 振り返れば15歳の春。

 滅多にないはずのクエストが街に出された。

『拳の型の後継者を求ム、この街で一番強いモノが良し。』

というクエストだ。

というわけで、町長を筆頭にみんなは異質なモノである僕をこの街から追い出すようにしてこの修行(クエスト)に挑戦することを薦めた。

 いい加減この環境が嫌になっていたので自分にとっても好都合だったので受けることにした。

 見送りの日。村から久しぶりにクエストを受ける人が出たということで大勢に見送られた。

 親は不安そうな顔をしていたが他の大人や友達はというととても笑顔だった。親には心配ばかりかけてしまうが、それでも僕を弄ぶようなこんな町はおさらばだ。

 もっと強くなって、余裕ができたら土地を手に入れて親と一緒に暮らそうと決意を固め、馬車に乗り込んだ。

 これから僕の異世界転生の本番は始まるんだ!

わたしぃ、えいえんのせかいに行きたいんですよぉ

行ってきて、どうぞ。

私はfarewell s●ngを骨伝導で流し、消える飛行機うぐぅもを僕たちは見送るようにしてたい焼きをbitした。

(特別誤訳:気まぐれ投稿、この現代において自分のみたい情報だけを取り出すことは容易なので読みたくなかったら無理して読んじゃ、まるでうどんです。)


今まで読んでくれて有難うございました。

次回の飯塚先生の作品にもご期待ください。


↑これ一回やってみたかった。

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