0話 はじまり
ふわふわ、する。
カラダ…そう、体が無いみたいに…ふわふわする。
穏やかに、眠れている様な気がする。
あぁ…目を、開けたくない…。
「…哀れな奴だ…生まれも育ちも良くない上、散々使われた挙げ句始末されるとはな」
?……誰、だろ…。
誰か…男の人が直ぐ傍に居るみたいだ。
でも、目を開けたくない…。
「色んな人間見てきたけど、稀に見る酷さねぇ」
……、何の、話…?
今度は女の人…の、声…?
「天界行きか?」
……てん、かい…?
また男の人の声…だけど、…別の、人?
「…いや、俺が貰いたい」
「アラ、珍しいわねぇ。こんな人間欲しがるなんて」
「殆ど魔界中の警邏に当たっていてな、城の使い魔に丁度いい」
「…そうね、そういうお仕事ならソツなく直ぐにこなせるわね」
「相変わらず治安の悪い所だな」
「お前の所は、静かすぎて不気味だ」
……よく、わからない…。
ここは、どこ?
この『意識』は…『誰』の?
「ただ、記憶は消す」
「それが賢明だ…こういったケースは何か些細な事に因って過去を遡り、心を激しく暴走させる」
「…決まりね、なんにする?」
「そうだな…蝙蝠にしてくれ」
「りょーっか~い。それじゃあ…」
「…フ、有り難く思えよ人間…」
……人間…。
「「「汝の前途に、幸多かれと」」」
あまりにも不幸な生涯を終えた魂が、魔界の大悪魔の使い魔として転生し、ぬくふわ幸せライフを送るお話です。作者の好物ほんのりBL。舞台である魔界が少々エグいので流血、残酷描写などございます。苦手な方はご注意ください。
当方素人、趣味の域を出ぬ小説の書き方は我流ゆえ、お見苦しい点もあるかと存じますが、お付き合い頂ければ幸甚に存じます。
更新は不定期の亀ですが、
ご感想や励ましのお言葉など頂けると、調子に乗ってモリモリ書きます。