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きつねこんこん 『狐七化け狸八化け』  作者: りんご!みかん!
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第19話 おかえりぽん

「さくらぽんがいなければ、あぶなかったぽん。ありがとうぽん」

「ありがとうぽん」 


 領主の屋敷に呼ばれたわたし。

 頭を下げてお礼を言う、たぬきすがたのぽんぽこっこさん。

 その隣には、ランゼストさんがいる。

 どうやら、とり憑くのをやめたみたい。


 ランゼストさんは、とり憑かれていた際の記憶があるみたいで、わたしのことを知っている様子。

 悪いようにはしないぽんと言ってくれ、後で孤児院に謝りに行くぽんと言っていた。

 なんか、ぽんというのが癖づいてしまったみたい笑

 今も、ぽんぽこっこさんと一緒にランゼストさんはお腹をさすっている。


「じゃぁ、そろそろ神界に戻るぽん。世話になったぽん。ランゼストぽんこれを渡すぽん」

「笛ぽん?」


 ランゼストさんはぽんぽこっこさんに茶色の笛を渡された。


「たぬきぶえぽん。使うとたぬきが、不思議空間からでてくるぽん」

「ありがとうぽん」


 たぬき笛を渡した理由は、ぽんぽこっこさんが、ランゼストさんを今後気軽に会いに来れないから渡したのか、それともこれまでのお詫びの品として渡したのか、分からない。

 しかし、それを受け取ったランゼストさんの顔は優しいものだった。

 うっすらと、涙を浮かべていたので、わたしはその場を後にした。



~数日後~


 冒険者ギルドにオーガ討伐の報酬を受け取りに来て欲しいと連絡がわたしの住むきつねハウスに来ていたようなので向かうことにした。

 よくよく考えれば、わたしの配下たち街の門を守っていたから今回の報酬少なそう。

 臨時ボーナスを検討しよう。


 冒険者ギルドの中に入る。

 他の冒険者たちは冒険者カードのチェックを終えており、お金を受け取ったのだろう。

 いつもは安物のエール(お酒という解釈でお願いします)を飲んでいる面々がいつもとは違う色付きの酒を飲んでいた。ワインかな?

 エール以外、売っていたのかと、驚いた。


「ユウさん。オーガ討伐、お疲れ様です」

「いえ、ギルドの方々も、後の作業ご苦労様です」


 ギルド員の人たちは結構、ここ数日走り回っていた。

 オーガの肉食べれるようでこの街では、消費しきれない恐れがある為、各商会に呼びかけ、隣町などへの手配などしていたみたい。


「冒険者カードのご提出をお願いします」


 言われた通り、冒険者カードを手渡す。


「えっと、聞いてはいましたが、ランゼストさんに次ぐ討伐数ですね」


 冒険者カードを見て苦笑いを浮かべる受付の人。

 あらかじめ聞いていたから知っているけどオーガ系統の討伐数はわたし90。

 ランゼストさん(ぽんぽこっこさん)は100。

 他の冒険者の討伐数は50未満くらいだろう。

 アルフォーの街にいた冒険者は、最高でBランク冒険者。

 これが妥当な数字だろうとラッシュさんは言っていた。

 


 因みに、わたしは鬼門からオーガを出し続けたのがあるけど。

 それを加えれば、オーガの討伐総数は821になる。

 しかし、鬼門に行った際に冒険者カードをデビルホールの中になおしていたため、反映されていない。

 これは、わざとだ。


「おぉー。きつねの姉ちゃん、やっぱすごいなー」

「ちがうだろ。今は虎の姉ちゃんだ」

「いや、俺は、領主が召喚魔法で出したたぬきたちが、姉ちゃんに頭を下げたのを見たぞ。たぬきの姉ちゃんが良い呼び方だろう」

「きつねの家の主。きつね家の姉ちゃんだろう」

「スラムを助けたって聞いてるぞ。スラムの姉ちゃん……この言い方はダメだな……」


 最後の人は、自分で言って自分で解決したみたい。

 わかる。そう言うことあるよね。























~それから数日後~



「さぁ、第7世界の旅を続けよう」


 隣町のベータの街で演劇が行われているみたい。

 アルファーの街にも来るみたいだけど、気になったので行くことにした。


【ステータス】

『名前』 ユウ・フォックス・ヨザクラ

『レベル』 505

『生命力』SS 『魔 力』SS

『攻撃力』SS 『守備力』SS

『俊敏力』SS

 ★NEW★『きつねランク』仙狐(気狐)

(レベルが505になったため505歳(505レベル)と準用され、仙狐(気狐)に昇格した。1000歳あるいはレベル1000になると天狐に昇格する。その前に、名前だけではあるが、九尾狐きゅうびこに昇格する。阿紫霊狐⇒地狐(妖狐)⇒仙狐(気狐)⇒九尾狐きゅうびこ天狐てんこ空狐(くうこ)と昇格していく。引き続き1ランク上のきつねスキルを扱うことができる。仙狐(気狐)は通称神の使い。きつね神様の使いということになる)

★NEW★『狐スキル』きつねは尾で分かるⅡ

(生物の名前とレベル、年齢、性別、5種の能力が視界に表示される)

★NEW★『狐スキル』きつねに小豆飯

(一時的に自身のきつねの能力をあげる。本来の意味は好きなものを目の前に置けばすぐ手を出すことから、油断のならないこと、危険なこと。)

★NEW★『狐スキル』あまつきつねⅠ

(流星のように大きなきつね火を出せるようになる。天狗のルーツの1つ)

★NEW★『狐スキル』きつね憑き

(人間にとり憑くことができる。本来の意味きつねの霊が人間にのりうつること。精神錯乱のような状態。)

★NEW★『狐スキル』味噌汁(油揚げ入り)Ⅱ

(大根と油揚げの入った味噌汁を出せる)

★NEW★『狐スキル』彩り鮮やかいなりずし

(いなりずしの中にたまご、ニンジン、小松菜をいれたもの)

★NEW★『狐スキル』油揚げ餃子

(餃子の皮の代わりに油揚げで包んだ餃子)

★NEW★『狐スキル』油揚げピザ

(ピザ生地の代わりに油揚げを使ったピザ)

★NEW★『狐スキル』いなりキャベツ

(キャベツの千切りを詰めたあぶらあげ)



★これにて一章が終了です★

 お読みくださった方、ありがとうございます。

 きつねスキルは本来の日本語の意味としては違うものが多々あります。

 ファンタジィーという解釈でお読みいただけると幸いです。

 


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