第10話 魔道具店
魔道具店にやってきた。
看板は丸い円がマークとして描かれていた魔核を描いているのだろう。
店のお客さんには、棒杖をもった魔法使いっぽい服装の者が多い。
【ステータス】
『名前』 ファミィー
『レベル』 12
赤色の髪に薄い緑色の瞳の女の子が視界に入った。
年齢は幼さの残る顔立ち、身長は160cm。胸は、大きい。
黒色のフード付きのローブを着ている。
自分が言うのもなんだが、初心者ですと言った感じの女の子。
武器として棒杖を持っていなかったので気になって、ステータスを見ることにした。
「値段が安くてお手頃なのはありませんか?」
店員さんに聞く女の子。
「いくら出せる?」
気の強そうなおばさんが女の子に聞く。
「20000Jです」
ポケットから皮袋を取り出して数えながら言う女の子。
「それなら、樽ン中に入っている奴しかうちでは売ってない」
ぶっきらぼうに言うおばさん。
貧乏人には興味がないのだろう。
女の子は、樽まで歩いていき、じっくりと見た後、購入していった。
わたしはと言うと、購入の意思とある程度のお金がある旨を伝え、魔道具をいろいろと試させたもらった。
【魔道具】
・マジックバッグ
(収納魔法に近い。物を収納する魔道具。埋め込まれた魔工石の質と量により入る容量が変わる)
30㎏入るマジックバッグは、10万円だった。
60㎏入るマジックバッグは、20万円だった。
因みにマジックバッグの中にマジックバッグを入れることはできない仕組みらしい。
・火の魔工石を埋め込んだ松明代わりになる魔道具
・水の魔工石を埋め込んだ飲料水代わりになる魔道具
魔力がなくても魔工石に触れれば埋め込まれた道具の上先端から火の魔道具なら火が、水の魔工石なら水が出ることが分かった。
魔工石に触れる力の度合いによって、威力が変わるみたいだ。
わざわざ、火の魔工石を埋め込み、魔道具にしている理由は火傷するからだろうだ。
要は、魔工石だけでも効果を発するということ。
とりあえず、魔道具店で売っているものをお金に物を言わせ購入した。
きつねハウスに戻って、じっくり実験してみようと思う。
あっ、その前に商業ギルドに行って商人として登録しようかな。
お昼ごろにミュウちゃんのところに、戻ればいいだろうから。