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モブだった僕はヒロインを救う  作者: 永井 誠
彼女との出会い
5/5

下っ端になる現代人

あれは確か数ヶ月前


僕は自分でお金を稼ごうと思いあるコンビニのバイト募集の紙を見てそこのバイトに応募したその数日後


世間は何やら名称不明の組織がこの国の各地で暴れてるとかでずっとニュースに流れてて同じ内容に少し飽きる

しかしそんなニュースにたまに映る黒いタイツと仮面をかぶった人の格好が面白くてネットで良く

『作ってみたけど暑すぎるンゴw』

とかふざけてる動画が上がってたりする

まぁ僕もそのタイツを自作していてそれを今日のアピールポイントに手先が器用ですと伝えるために持ってきている


さて、これから面接なんだけど、、入った瞬間から面接かな?それともやっぱり声掛けないといけないかな?

こういう時の扉って重く感じちゃうんだよね

そして後になって後悔することが多かったりする

まぁ、この時の後悔は今までのどの後悔よりも群を抜いてたけど


自動ドアがひらくと同時に僕は中に入りそれなりに気合いの入れた声で


「今日面接の予定で来たんですがお時間は大丈夫ですか?」

「あ?誰だこいつ」


、、、


あ、ありのまま今見たことを話すぜ

いつも行っているコンビニに入ったと思ったら謎の黒タイツ仮面集団が沢山の人を拘束していた

もう僕自身何を言っているかわからない


「おいどうすんだよ俺達がここにいること幹部様には内緒なんだぞ?」

「もし勝手に行動して今日のことがバレたら、、やべぇ、鳥肌が止まらない」

「そうだ、目撃者も捕まえればいいじゃんか」


な、なんか黒タイツ仮面集団が僕の方によってきてる気が、、そうだ!

僕は急いでバッグの中から彼らが着てるものとほぼ一緒の黒タイツ仮面を出し服の上から被るように着る

その行動になにやら不審がった様子でこちらを見つめる黒タイツ仮面集団、いや君らに不審がられるのは納得いかない

そして仮面までつけた所で僕は人生で1番後悔することになる1言を告げる


「僕は貴方達の仲間になりたくて面接に来ました!よろしくお願いします!」


「「「、、、は?」」」

「僕は貴方達の仲間になりたいんです!元々この世界なんて大っ嫌いでしたから!自由に壊せるなら是非!僕もその仲間に!」

「そ、そうか、今までこの世界の人間達は抵抗していたが自分から仲間になりたがる奴は始めてみるな」


かなり戸惑っている様子

しかし僕も諦める訳には行かない

きっとこれに失敗すれば僕はこいつらに拘束されるそしてその後に何をされるか分からないのが怖い、ならもう仲間になりたいって言ってその場繋ぎでも嘘を言った方がいいじゃないか!


「ど、どうしますか?」

「うーむ、」


これは、もう一押しだな


この時の僕は相当に冴えてたと思う

自分でも信じられないくらいに頭が回転していき


「実はこの服、とある人に貰ったんです、『君は我が社に入ってもやっていけるだろう』って!」

「な!その服を貰った、だと!?」

「馬鹿な、そのタイツを複数持ってるやつなんて幹部くらいしか」

「な、ならこいつはその幹部に気に入られてこの服を貰ったのか!?」


あ、あれ?なんか話が大きくなってない?

これ、バレたらどうなるんだろう、、


「よしわかった!君を私たちの仲間に


バキャーン!

黒タイツ仮面が言い終わる前に自動ドアが何かに破壊され欠片がヒュゴっ!と音が聞こえるくらいに勢いよく飛んできた

、、危なかったぁ!

突然のことに身動き出来なかったけど当たらなくて本当によかった!

しかし何だ?今のは


「おい、これはどういうことかね?下っ端共?」

「あ、貴方は!」

「「「幹部、イバラギ様!」」」


幹部?

てことは、偉い人?


「下っ端共、私が何故、ここにいると思う?」

「そ、それは、、」


黒タイツ仮面が怯えている?さっきの爆発といい、こいつまさか、強い、のか?

僕がここから逃げ出すことはもうできないのかな?正直もう帰りたいんだけど


「まぁいい、目立たないように1人で来なくてはならないのがイライラするがそれも貴様らで晴らせばいい」


こいつ、今ので目立ってないつもりだったのか

思いっきり注目浴びてる、絶対目立ってる

拘束されてる人たちもすげー怯えてて頭から離れないくらいにはインパクトのある登場だったと思います


「ん?おい、この変装してる奴はなんだ」

「は、はい!幹部様にこの服を貰い我らが組織に入りたいと!」

「馬鹿が、そんなのあるわけないだろう大方殺されないために知恵でも絞って変装したのだろう、これは使えそうだな」


あ、嫌な予感


「じゃ、じゃあそのぉ、お取り込み中のようですし僕はこの辺で」

「逃がすとでも?」


そいつが僕を視線で射抜き、その時にはもう僕の身体は茨によって拘束されていた


「な、なんだこれ!」

「くくく、さぁ、私を見なさい

貴様は私の下っ端としてこれから働くのだ」


ぐ、やばいかも、明らかになにかしてる!

目も怪しく光ってるし、なんか、きもちわる、、


「さぁ、お前の名前を言ってみろ」

「ぼくは、、私は幹部様の下っ端です、名前なんていりません」

「いい返事だ、これで貴様も私の下っ端、この世界の住人は色々と便利そうだなぁくくくく」



これが、僕が下っ端になった原因

皆、気を付けるといいよ、バイトの面接は危険がいっぱいだから

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