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モブだった僕はヒロインを救う  作者: 永井 誠
彼女との出会い
3/5

下っ端の叫び

「しまったー盛大にやらかしたぁぁぁ!!!!」


僕は何をやってるんだよ!なんで幹部に楯突いちゃってんの!?なんでこの子を幹部から貰っちゃったの!?屈服なんて出来ないよ!?馬鹿なの?僕は馬鹿なの?死ぬの?


「、、はぁ、終わったぁ

僕はこれから失敗した責任を負わされ、元々この世界の人間だから、と殺され、僕の人生はそこで終わるんだァ」


幹部相手に口論とか、、僕はただの下っ端ですよ?何調子づいてんだよ僕は


「いや、でも後悔はしてるけど自分のやったことを間違ってるとは思ってないと思う、この選択が正しいはず」


それに幹部も僕に託したんだそんなに悪いことにはならないはずだし僕自身わるいことはしてないはず、、この組織にいる時点で悪いことはしてるか、はぁーー、なんでこんな組織に入っちゃったんだろう、、あの組織に入ってしまったことに今更ながら後悔してるけど、今は目の前のことに集中だ!


「、、よし!」


気持ちを切り替え無理矢理元気を出しいざ!


「あの、、」

「ひっ、」


、、、今僕怯えられたよね明らかに今逃げようとしてるよね、それで今立とうとして尻もちついちゃってるし

当然だよねさっきまで痛めつけられて人として扱われなくなりそうだったから、その人物と一緒にいた僕も怖いに決まってるか


「うーん、どうしようか」

「あ、あなたは、私をどうするつもり、なんです」

「え?何も考えてない」

「、、、え?」


いやさ、あの時はあまり深く考えずに動いちゃっててこれからどうするかとか考えてないんだ


「いや、だって、私を奴隷にするって」

「僕にそんなことできないよ」

「貴方は、あいつらの仲間なんですよ、ね?」

「あー、うん、そうなんだけどそうじゃないんだよ」

「えっと?」


うーんどうすればいいんだろう

あ、そうだ!あれがあるじゃないか

確かこのスーツの下に着てる服にあったはず

ガサゴソガサゴソ


「!?え、ちょ、なんで、服、脱いで、、、」

「あぁぁ!待って待って!誤解しないで!別にやましい気持ちがあるわけじゃないんだ!少しだけ待っててくれ!」


だから変態を見るような目をするのはやめてくれ!よ、よし!スーツは脱げた!

確かズボンに入れたスマホの手帳型カバーに、、


「あった!ほら!これを見て!」

「な、なんですか、、これ、学生帳?」

「そう!僕は学生でこの世界の人なんだよ!」


良かったー言えたー

言うだけじゃ絶対信用されないから物的証拠が必要だったんだよ、いやー持ってて良かったぁー


「この世界の、人、なんですか?」

「ああそうだよ」

「私を、助けてくれたんですか?」

「ああそうだ」

「助けて、、くれたんですね」

「うん、君は助かったんだよ」


正直に言えばまだまだ問題は山積みで何をどうしたらいいかすらわからない状態、でもあの状況からとりあえずは助けることが出来たんだ、今この先のことを言って落胆させなくてもいいよね、だって今の彼女泣きそうなんだから、その涙の理由は僕にはわからないけど、多分この涙はさっきまでのことだけが理由じゃない気がするから、今は安心させよう

確かアニメとかだとこういう時は抱きしめてあげるのかな?

できるだけそっと、、ぐ、恥ずかしいけど、やるんだ!僕は!


「ありがとう、ございます!ありがとう、、」


そーっと、抱きしめてると涙を流しながら彼女は眠ってしまった、、え?寝ちゃった!?

え、え、どうしよう、どうすれば、、




補足

悪の組織は黒いタイツの下に自分のお気に入りの服を着ることになっているのと少しだけ服とタイツの間が離れているのでポケットなどでこぼこしていても気にならない

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