最終話 告白
ハピバとメリクリの三連コンボ。
嬉しさで、満ちあふれる。
至上の幸福感。
トナカイに変化した、悪魔でメイドへの想い。
燃え盛る恋の焔。
充分すぎるほどのエネルギー。
大晦日のカウントダウン。
彼女に、執筆宣言。
悪魔でメイドのうさ耳が、頭に触れる。
祝杯。
2日。
お屋敷から、出かける時、その機が、くる。
見送る彼女に、真正面から向き合った。
夜だが、灯りで、顔は、はっきり見える。
目を見て、ゆっくり発音した。
「ウテナサマアイシテイマス」
表情が、様々に変化する。
驚愕困惑猜疑心等複雑な面持ち。
その眼光は、鋭くきつくにらみつける様。
こちらの目を。
心の奥底を見透かそうと。
目は、心の窓。
全てを知ってもらえれば、ありがたい。
こんな、嬉しい事は、無い。
嬉しさで、笑いが、こみあげる。
照れる、デレる。
目は、目をしっかり捉えたまま。
黙って見つめあう。
幸せな時間。
告白できた喜び。
感動にひたる。
彼女の方は、とてつもなく険しい表情。
どれくらいの時間が、過ぎたのか?
彼女は、表情を、和らげ頷く。
納得できる考えに、いき着いたようだ。
そして、重々しく返事を投げかけてきた。
「それは、悪魔に魂を、売り払う、という事ですね」
首を横に振り、訂正する。
「魂を、ササゲル、death」
こちらの意図するところを、理解してくれた。
その事で、嬉しさと感動に、包まれる。
excellent
そう、この告白は、あくまで悪魔に対するものだ。
悪魔と人間という関係における告白。
メイドと主人の関係。
良い女と正しい男の関係。
そのどれでも無い。
魂を捧げる。
魂を献げる。
ささげて、終了。
願い事?
悪魔にも神仏にも、他、諸々にする気は、無い。
生きている間は、自力で、やらせて頂く。
夢や願望は、自分で、実現させるものだ。
そうでなくては、達成感や充実感を、味わえない。
あくまで、自分が、世界の中心。
だが、一点だけでは、方向性が、無い。
上下左右の無い世界。
どんなにあがいても、動きようが無い。
恋愛により、心は、三となる。
自分の心と、相手の心、そして、その間の中心。
世界は、広がる。
正しい恋愛。
究極の恋愛。
至高の恋愛。
真実の恋愛。
「悪魔でメイド長の良い女」
「あくまであやしく正しい男」
両名の恋愛物語、この話しにて完結。
御愛読、ありがとうございました。
3日、次の日、同じシチュ。
「ウテナ、愛してる」
即レスで、極上の笑顔。
Fin