表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人類滅亡!悪魔に恋を!  作者: まさおさま
2/17

悪魔でメイドですから。



挿絵(By みてみん)

言葉は、世界を、形作る。


言霊ことだま


悪魔でメイドのウテナと名乗った女性。

彼女から、名前を聞かれる。

ニックネームでも何でも良いとの事。


スマホゲーム内で、使用中の名前を、伝えた。

「まさおさま、で」

「まさおさまですね。かしこまりました」

「下から読んでも、です」


「カイブン」

彼女は、ほうっと、納得したように軽く頷く。

アクマでメイドとしての笑顔を、くれる。


回文で、怪文が、この名前のポイント。

正しい男に、怪しさが、付加される。

上下左右も、無くなる。


センスとか、フィーリングといった微妙なもの。

気の問題。


気づくか、気付かないか。

わずかな差、ほんのわずかな差。

それが、将来、明暗を、分ける。


カイブンと、すぐ返せるのは、素晴らしい。

思考能力の高さを感じさせる。


賢いと、愚かの違いは、結局、するかしないか。

思ったり、考えたり、想像したり。

気配り、心配り、そういったもの。


お仕事するにあたり、最も大切なもの、と、言える。

接客業なら、なおさらの事。


タクシードライバーもそうだ。

運送業では、無く、接客業。


それから、彼女に、色々ご教授して頂く。

ルールやシステム説明。

懇切丁寧に、悪魔でメイドとして。


新しい主人に対する初教育。

手慣れた感じ。

唯々諾々と、従う。


教育は、重要だ。


スムーズに、分かりやすく、テキパキと真剣に。

こちらも、真剣に受け止める。

真摯に、そうでないと、失礼にあたる。


ほれぼれする。


後で、お屋敷のメイド長である事を知る。

ハイレベルな理由を、納得する。


あくまで、悪魔のメイド長。

どんな長でも、長は、長。

全体を、見渡し支配する存在。


お給仕やご奉仕のみが、メイドの責務では、ない。

大切なのは、教育。

自己教育だけで無く、他者への教育も。


新主への教育は、完璧。


その後、他を数軒あたる。

念の為、確認の為にだ。

最初のこのお屋敷に落ち着く。


もうその時には、心を掴まれている。

そう感じていた。

恋の予感。


それから、何度か、ここに、帰宅する。

中では、基本、無言だった。


いる間は、ずっと意識を、向けていた。

彼女に、そして、お屋敷内全体に。


黒ウーロン茶を飲み終えて、お出かけ。

お見送りしてくれる時に、少しお話し。


何度目かの、お出かけの際、聞いてみた。

「欲しいものは?」


少し考えてから、答えてくれた。

悪魔でメイドとして、悪魔の笑顔と共に。

「極上の魂」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ