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人類滅亡!悪魔に恋を!  作者: まさおさま
10/17

世界の果てより帰還

20170325

世界の果てより帰還。


世界の果て?


それについては、いずれ、また。





交野の仮住まいに帰還。


黒いコートを、ハンガーにかける。


死神のコスプレを、していた訳では、無い。


ほぼ、いつも通り、普段通りの服装。


京阪電車内においても普通の範疇におさまる服装。


ただ、世界の果てで、4週間滞在。


1ヶ月前とは、微妙に違う。


世間が、その分、微妙に変化している。


季節が、うつろいゆこうとしていた。


冬から春へ。


『コスプレしていない』とは、断言しかねる。


死神のコスプレは、していない、と、断言できる。


心の問題。


そう、悪魔で、心の問題。


イメージとして、死神や悪魔、魑魅魍魎、闇系等。


それを、醸し出す黒のコーディネート。


コート、背広、ズボン、靴、靴下、下着、ベルト等。


意識として、死神のイメージ。


しかし、死神のコスプレをしているのでは、無い。


断じて無い。


違う。


正しい男について、正しく理解してもらいたい。


誤解や曲解をしてもらいたく無い。


より正確に、正しい解についての思考。


人類社会に、長年、紛れ込んでいる死神の普段着。


そういう風なコスチューム。


普通の社会人を、演じる事に慣れ親しんでいる死神。


それを、演じている(プレイしてる)『何か』。


故に、コスプレしていないとは、断言出来無い。




ややこしい?


結局、生きていくというのは、演じる事。


何を、どう演じるのかは、自分次第。


結局のトコロ、心の問題。


何者なのか、が、大事なところ。


ちなみに、『何か』としているのには、訳が、ある。


普通なら、『何か』には、人とか人物。


しかし、それでは、正しく無い。


人間では、無いから。


すでに、人では、無い、存在だから。


先日の事だ。


人生に、終止符を、うった。


今年の初めに。


自らの意思で。


終わらせたのだ。


人生を。


終焉。


満足のいく人生だった。


人としての経験を、だいたいしつくした。


経験出来なかった事も、もちろん、沢山ある。


留置所や刑務所の檻の中に、入る事を経験してない。


実際に、檻を、見る事すら出来なかった。


警察官に、頼んだ事が、ある。


拒否されてしまった。


見せてくれないのだ。


社会における、『世界の果て』を。


体感する事も、見る事も出来なかった。


自己の行動原理からして仕方無い事だった。


正しい男として、諦めるしかなかった。


後悔は、無い。




さて、人である為に、必要なモノは?


人としての、心、精神、魂、意識、命、霊。






死神が、何故、人類社会に?


その理由は、一体なんなのか?


まぁ、仲の良かった悪魔を、追いかけてやってきた。


というたわいもない理由(設定)。


精神生命体において、性別は、あってなきのごとく。


いつでも自由に、変化可能。


だが、具現化すると、ある程度、固定される。


肉体に縛られるとか、物質としての制約を受ける。


そんな表現が、当てはまる。


精神と身体。


無と物。


心と肉。


空と色。


0と1。


世界は、とことんシンプルだ。







久しぶりのスマホ。


約4週間ぶりのスマホ。


早速、電源オン!


即座に、起動しなかった。


当然といえば、当然のお話し。


携帯もスマホも持ち込み不可。


それが、世界の果てにおける特徴の一つ。


放置されていたスマホ。


4文字で言い表すなら、『活動限界』。


とりあえず、コードを、つなぐ。


しばらくの後、復旧作業画面を、確認。


故障は、してなさそう。


ひとまず、ひと安心。


とりあえず、散歩に、出かける。


コートは、ハンガーに掛けたまま。


あったかい日差しの中を歩く。


近所の桜が、つぼみをつけだしている。


撮影しておきたい。


だが、今は、手元に無い。


スマホは、現在、お食事中。


後日、撮影すれば、良いだろう。


所持品は、小銭入れの財布のみ。


運転免許証等の身分証明証や時計等も無し。


なんかあった場合の事を少し、考えてみる。


『身元不明』が、しっくりきそうなカンジ。


(カンジ=感じ=漢字)


『白骨遺体』となった時の事も考える。


その時は、歯の治療跡から身元判明するだろう。


ついでに、その白骨に、コートを、着せてみる。


すると、あら不思議、死神の出来上がりとなる。


更に黒いフードを、被らせてみる。


それは、もう、立派な、、、。




さて、世の中は、平和だった。


何事も無かった。


交野市の『青年の家』に、到着。


そこの図書館に入り、色々と物色する。


もちろん、書籍を、だ。


着飾った綺麗なお姉様など、いない。


可愛いお嬢様も存在しなかった。


メイド服を、まとった者も、おられなかった。


もし、おられたならば、注目。


目を見開きガン見。


そうしない、とは、言い切れない。


というより、そうする。


そうすべき状況。


確認する。


そして、声をかける?


初対面のお方に、かけないだろう。


基本的性格から考えて妥当なところ。


知り合いメイドならどうだろう。


図書館なので、大声は、出せない。


少し離れた場所からささやく?


いや、たぶん、こちらからは、声を出さない。


この場合、待つ。


知り合いなら、視界に、入った時、反応するはず。


何かしらの反応が、あってしかるべき。


声をかけられた時の返答を考えてみる。


「ウテナサマ、何故、ここに?」







ここで、何故、ウテナサマ?




この問いには、とりあえず、とか、なんとなく。


ファジーやら曖昧そのものと言える回答。


補足とか詳細な説明は、必要だろうか?


理由は、悪魔でメイドだから。


これで、充分と思われる。


まぁ、消去法や相対比較など、色々検討してみる。


いろは王女は、解として、まず、あり得ない。


なぜなら、メイド服は、着てないはず。


ドレスなどを、着ている方が、自然。


更に、普通の服装である可能性の方が、高い。


あくまでメイド修行中の王女なのだから。


妖精や姫といったメイド達も、まぁ、私服だろう。


学生メイド達なら、制服、もしくは、私服。


萌吸血鬼は、棺桶の中に、いる時間。


猫娘や魑魅魍魎、その他の知り合いメイド達を検討。


どんどん脱落していく。


最終的に、ウテナサマ、となる。


QED






その後、2軒の本屋に立ち寄り帰路につく。




そして、寝る前、モツァレク。


モーツァルトのレクイエムを聴きながら就寝。


メイドに遭遇してない日、年内連続記録を更新。













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