魔神退治?
デュルラレンガという、龍に連れて行かれて、やってきた場所は、魔の部屋と呼ばれる、魔神がいるところだった。
ちなみに、序列で言うと、俺は最上神らしいので、俺が魔神より上の立場らしい。
さて、ここで戦うのかなぁとウキウキしていると、どうやら魔神がて出来たようだ。
意外にも、人間の女みたいな見た目をしていた。髪は黒髪で、黒ドレスを着ていて、根暗そうな雰囲気が漂っている。
「あなたが新しい神ね…。はじめまして…、黒柳 暗…よ…。よろしく…。」
と、物静かに語る。
「え?よろしく?敵じゃないの?戦うんじゃないの?退治は?」
と、羅優は混乱しているようだ。
安心するといい、俺も混乱している。
「ええ…。彼方さんと私は、戦うわ…。敵としてね…。」
と、徐ろに、将棋盤とその駒を取り出した。
「え?将棋?俺、神っぽい力使って、黒柳さんと戦うじゃないの?依頼は魔神退治じゃないの?」
「よく見な。玉将は魔神に、彼方の王将は、神と記されているじゃないか?」
とデュルラレンガ。
コノヤロー!俺をハメやがったな!
「すいません、彼方様。暗さんは、根暗なので、友達いないのです。将棋してくれませんか?」
と、リルー。
「………。私、一人で将棋してたけど、もう辛く…て…、泣いていたら…。私と同じ、日本人が神に転生したと聞いて、嬉しくて、舞い上がったの…。ごめんなさい…。嫌ならしなくていいから…。」
と、黒柳さんは、泣き目になって、言った。
なんか、申し訳ないから、将棋の相手することした。
シンプルな居飛車で攻めたが、うまくかわされ、高美濃囲いを作られてしまった。
そして、神を逃がすも、二手先読まれて、詰んだ。
圧倒的で手も足も出なかったのだ。
「ありがとう。楽しかったわ!」
と、信じれないくらいのとっびきりな笑顔で黒柳さんは言った。
「いえ、こちらこそ。楽しかったよ、黒柳さん。」
「暗でいいよ?なんか、堅苦しいから…。」
そうか、確かに、他人行儀過ぎたか。
「じゃあ、アンちゃん!もう1局しよう!」
「ちゃん!?ぅ…ん。いいよ…。」
この後、2局刺して、ようやく、魔神退治できたのだった。
■リルーの心の中■
あら?羅優さんが彼方様を睨んでいる?
少し、私は、考えて…。
ようやく、私は、それが嫉妬に気付いた。
「ちなみに、羅優さんが嫉妬していたことに、気付かないのだった。テッテン」
と、言うと、どうやら、羅優さんには聞こえていたようで。
「殺すわよ…。」
と、睨まれたのは、内緒の話。