羅優ちゃん大活躍中?
「ねぇ?アレ何?
「アレ何?ねぇ?
「あれ何なの?アレアレアレアレ。
「あーレー。なんなんのよ!?」
と、騒く獣。
「るっせぇーーーッ!!
「リルーッ!羅優ッ!そいつ!黙らせろ!」
物語の発端は、約2時間前。
に遡る。
【回想】
「あー。やっと。
「終わった…。寝ろう。」
そう、閻魔大王から頼まれた仕事は。
俺の分は…。終わった。
実は、スーパーのレジ打ちみたいに、地球担当の中でも。
閻魔大王は沢山いる。
その中の日本代表の115297番が休んだのだ。
ん?アメリカ人が来たじゃんって?
あー、あれは。沖縄の米軍基地の人だ。
「1日閻魔大王、もう終わったの?」
と、羅優。
「いいえ。大変、言いにくいのですが。
「インフルエンザなので、1週間です。
「つまり、1週間閻魔大王デスっ!」
と、リルー。
「そうだった…。インフルエンザって。
「約1週間だったね…。」
バタッ。
「ああ。倒れないでー!大丈夫?」
と、倒れた俺を心配する羅優、
一方、そして、
「早く、立ってください!
「まだ、他の神様としての仕事が残ってます!」
と、全く心配しないリルー。
「仕事?」
「はいッ!神獣の管理ですッ!」
「彼方。神獣?って。なんなの?」
「いや、羅優。知らないよ。そもそも…。
「それ、リルーに俺が質問しようと思ったやつ…。」
「神獣とは、人語ができる獣ですッ!
「それのエサやりなど神獣の世話をしてもらいます。」
と、リルー。
「他の奴でも良くね?」
「そうよね?なんで、神様の彼方がそんな雑用を?」
と、羅優。
だよな。雑用だよな、これ…。
…………………、
……………………………、
…………………………………………。
「てか、今まで、やったやつ。
「雑用ばっかだわッ!!」
実は、ここでは、語られてないけど。
神殿の掃除とか、楽園の草むしりとか…。
やっただよ!!
実はッ!!
それって、雑用だよね??
「雑用だよねッ!?」
「さっきから、どうしたの?彼方がおかしくなったよ。」
と、泣き始める羅優。
「大丈夫です。元からです!安心してッ!羅優さんッ!!」
と、羅優を励ますリルー。
てか、俺が安心できねーわ!
元からって…。
【回想終わり】
てな、理由で、エサやりは終わり。
ただ今、神獣の部屋の掃除中。
掃除は、神獣を1度外に出すから楽だ。
だって、神獣、うるさいんだもん。
話しかけてくるのはイイよ。
ただね。
邪魔をするような、言い方をするから。
ウザいんだよ。
話戻すが、
にしても、
いやー、羅優が掃除上手で助かった。
チラッ
うん。手早く、キレイに掃除している。
それに比べ…。
チラッ
この女は、下手。
「終わりましたッ!皆さん、良く頑張りましたね。」
と、リルー。
居るよなー、何もやってねーのに、自分の功績にするやつ。
ま、こいつの場合、自分の下手さに気づいてない。
天然だが…。
「次は、隣の部屋ですッ!気張って行きましょうッ!」
と、リルー。
「「まだ、有るの!?」」
と、羅優と俺。
「はいッ!後、5部屋ですッ!」
中途半端な数だな。
面倒クセー。