異世界転生
やったしまいましたね。話が繋がらないと思っていたら、丸々1話飛ばして投稿してました。
俺は事故で死んだ・・・
短い人生だった。しかし、物事に無頓着な俺はそんなもんだな、と納得していた。
だけど、やっぱり一つだけ心残りがある。
神様にもう一度会いたかった。
意識がほぼない真っ暗闇の中でさえ、そのことを考え続けた。
しかし暗闇しかない世界の中に急に光が指す。
鮮明になる視界、眩しいくらいの光。
そしてその中には二つの人影があった。
影の一つが話しかけてきた。
「よお、坊主。久しぶりだな!」
あなたは・・・
「神・・・様なのですか・・!?」
青いマントを羽織った男がそこにいた。しかしその綺麗な服装はわざと着崩され、かなりだらしがない。
「すげえっ!よく俺のことわかったな」
だらしがない男、神は驚く。だが俺がこの人を間違えるはずはない。
以前出会ったときは自分と同じ姿だった。だが如何に彼が姿を変えても俺には分かる。
鏡を見ている時と同じ、不思議な魅力が彼から伝わってくるのだ。
「あの、ここはどこですか?俺、死んだんですよね?」
「ああ。お前を俺の後継者にするために、お前の世界の死神に生き返らせてもらったんだよ」
「まったく話がわかりません!どういうことですか」
「俺の隣にいるのがこっちの世界の死神。んで、こいつにお前の世界の死神と交渉してもらったのさ」
死神と呼ばれた男・・・というか骸骨はカタカタと喋り始める
「まあ、空間の神に頼まれたのでね。たまにはいいかなーっと・・・」
かなり適当だ。なるほど、このだらしがない空間?の神の頼みを聞くはずだ。
二人はそれなりに気があうのだろう。
「さて、俺はこんな姿だがけっこうな歳でな。テキトーに説明はしてやるから、俺の後継者になってくれ」
この人は何を言っているんだ?
俺が神の後継者ーーつまり次代の神になるって!?
いくらなんでもおかしすぎる。
・・・いや、疑うのはやめよう。望んで望み続けて会いたかった人に会えたんだ。この人の言うことを信じてみよう。
「分かりました・・・あなたの後継者になります・・・!!!」
それから少しの時間説明が続いた。
空間を司る者のできることや世界への役割。また空間の神や今俺がいる世界の理についてを大雑把に・・・である。
そして説明が終わると・・・
俺は飛ばされた!
この世界の人間たちの住む地上へと・・
別れ際の言葉は鮮明に覚えている。
「とりあえず、いきなりは無理だから人間界で修業してこい!お前の寿命が尽きる頃に迎えに行って神にしてやるよ!」
「えっ!そんなっ!?えええええええええーーーーーーーーーーーーーーー」
いくらなんでもいきなりすぎる、という衝撃のこだまを残して・・・