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オモワヌもの  作者: トキ
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扉をあけると②

只今スランプ中のため短いです。

次は長めにします。



私がこの世界に生まれてきてから8カ月が過ぎている。


まだまだ赤ん坊でよく分からないけれどこの八カ月間にお兄ちゃんやお母さん、メイドさんの話を聞いて、この世界は私がいた世界とは大きく違うということが分かった。


例えば種族だ。私の世界には言葉を話す知能を持っていたのは人しかいなかったけれど、この世界には人以外にもたくさん種族はいて人と同じように暮らしている。

まだ見たことはないけれど、エルフやドワーフや獣人という種族も当然いるしそれ以外もたくさんいるらしい。まさにファンタジー。すごい。



そして今回人族以外を初めてみた。


さてさて只今の状況はおじいちゃんの部屋に案内されながらお兄ちゃんが赤ん坊の私におじいちゃんについて説明をしてくれております。たぶんお兄ちゃんも私が理解していると思っていないだろうけれど丁寧に教えてくれる。


ドルフおじいちゃんは鬼族といって人間ではないそうだ。

鬼族と言うのはどうやら日本昔話に出てくる鬼とは全く違い、獣人の一種で角をもつ者は鬼族と呼ばれる。獣人とは人と獣、どちらの特性を持ち合わせている。そして獣人にも二通りの種類がある。一つは人間の姿と獣の姿の二つの姿を持つ離別型。二つ目は獣と人間が混じった姿と人間の姿を持つ融合型。離別型にしても融合型にしても普段は人の姿で暮らしていることが多いから違いは一見分からないらしい。ただ自分の好みで獣姿で暮らす人もいるらしいけれど。


ドルフおじいちゃんは融合型でラナトと呼ばれる獣の姿を持っている。しかし、ラナトと説明されてもさっぱり分からないよ、お兄ちゃん!!

と、突っ込みを入れようにもやはり赤ん坊の身では理解していただけなかった。

とても残念です。はい。


ドルフおじいちゃんのような角を持っている者を鬼族という種族に分けられ獣人の中でも特別らしい。どうして特別なのかは教えてもらえなかった。少し大きくなって言葉を話せるようになったら聞いてみようと思う。


お兄ちゃんの説明を聞いていたらドルフおじいちゃんが急に立ち止まった。どうやら目的地に着いたようだ。

ドアの前に立った瞬間、本日起こったセル君の所での爆発を思い出した。

またさっきみたいに部屋が爆発しているということはないよね……。

なんかデジャブの予感がする!とても不安なのですが!!


しかし私の気持ちなどはお構いなしにおじいちゃんは何のためらいもなくドアを開け部屋に入った。


今回は爆発音は聞こえなかったがひどく静かな声が聞こえた。




「―――お帰りなさいませ、ドルフ様」




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