やすらぎの詩
掲載日:2026/06/26
朝日がただ白くって
早朝は街を鮮やかに洗ってくれる
爽やかな息ができる
ような気持ちになれる
ちょっとうるさいくらいの雀の合唱
白と黒の影絵のような街並みをみおろす
でも鍵を失くしてから
そんな風景もみられなくなって
あんなものただの幻なんだからと
いつのまにか空をみあげるひとになる
青空のうえに昇ることのできる
階段をむかし月夜にみたことはあった
夜のあたたかい舌が
まだ剥き出しだったころの僕を舐めて
蕩け出した土の中へうずめてくれた
あたりまえだけど土の匂いがした




