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異世界転生は苦労がいっぱい 〜いきなり高貴な人の面倒ごとに巻き込まれたけど、仲間と一緒に難題を解決します〜  作者: 藤なごみ


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第四十四話 助っ人登場

 この後バルガス様の屋敷に助っ人で来る人に用事があるらしく、リンさんも俺達に着いてくる事になった。

 因みに、全員薬草採取で大金が入ってホクホク顔です。

 貴族だからお金はいらないのではと思ったら、そうではないらしい。


「貴族だからこそ、普段は余計なお金を使わない様に節約しなければならないのじゃ」

「税金から出ているお金ですからね。だからこそ、自由に使えるお金というのは貴重なんですよ」

「「おおー」」


 ビアンカ殿下とリンさんの言い分に、俺も納得だ。

 というか、とても良い考えの様な気がするな。

 こういう領主が増えれば、住民も納得して税金を納めるだろう。

 そんな話をしながら、屋敷に到着です。


「わあ、可愛いのが増えているね」


 応接室にいると、早速サリー様がやってきた。

 サリー様は、新しく従魔になったスライムやアルケニーにネズミを触ってご機嫌だ。


「この子達のご飯はどうするの?」

「薬草やサラダで良いんだって」

「だから、薬草は全部売らなかったんだよ」

「そうなんだ」


 スライム達もそうだけど、従魔達は食費が掛からなくてとても助かる。

 因みに、フランソワと名乗ったアルケニーは、そのままビアンカ殿下の従魔になるそうだ。


「でも、極め付けは妖精さんだよね。私も森の中で見た事あるけど、まさかついてきちゃうとは」

「お兄ちゃんがご飯なんだって」

「ぺろぺろ舐めていたよ」


 おい、シロとミケよ。

 俺ではなく俺の魔力がリーフのご飯だ。

 そこは間違えちゃダメだろう。

 当のリーフはというと、薬草採取用のカゴにタオルを敷いた簡易スペースでスヤスヤと寝ています。

 何故か、アルケニーのタラちゃんや数匹のスライムもリーフと一緒になって寝ていますが。


「スライムも可愛いですね。特に小さいので余計可愛いです」

「コロコロして癒されますね」

「このぷにぷには、癖になります」


 イチゴとメロンとプリンは、リンさんとオリガさんとマリリさんの手の中でコロコロとしていた。

 スライムの幼生体だから、尚更可愛いらしい。

 俺も、気持ちは良く分かります。


 バサ、バサ、バサ。


「あっ、竜が見えたよ!」

「こっちにやってくるよ」


 皆で従魔談義をしていたら、耳の良いシロとミケが竜の飛ぶ音を聞いたらしい。

 窓に張り付いて、竜が来たと言っていた。

 というか、屋敷の中にいたのにシロとミケは良く音が聞こえたな。

 出迎える為に、皆で外に出ます。


「屋敷の前に着陸したね」

「おお、門から竜が入ってくるよ」


 凄いな、あの竜は。

 屋敷の前に着陸して、門番にペコリとして門から入ってきた。

 賢い竜っているもんだなあ。

 そして、竜と共に若い男女が屋敷に入ってきた。

 遠くからでも一目で分かる、金髪の美男美女だ。

 すると、ビアンカ殿下が俺達の前に出た。


「アルスお兄様、エステルお姉様。お忙しい中かたじけない」

「いや、今回は闇組織も関わっている。私達が出てきて当然だ」

「そうそう。だからお姉ちゃんは、ビアンカちゃんを襲撃したお馬鹿さんをやっつけちゃうんだから」


 え、助っ人ってビアンカ殿下のお兄様とお姉様なの?

 という事は、この人達もリアル王族じゃないですか。


「あわわ」

「え、偉い人が増えたよ」


 俺だけじゃなくて、ザシャとクレアもびっくりしている。

 流石にリンさんは貴族令嬢だけあって、平然としている。


「おお、お兄ちゃんとお姉ちゃんがビアンカお姉ちゃんの言っていた助っ人?」

「ビアンカお姉ちゃんのお兄ちゃんとお姉ちゃんなんだ」


 シロ、ミケ、あんたらすげーわ。

 いつの間にかビアンカ殿下の側にいて、ビアンカ殿下の兄と姉に平然と話しかけているぞ。

 問題ないと判断した相手には遠慮なく話しかけるとか、俺には無理だ。


「君達がシロとミケが。ビアンカを助けてくれてありがとう」

「本当に可愛いよね。ビアンカちゃんの同級生みたいだし、これからもよろしくね」

「「えへへ」」


 そして、ビアンカ殿下の兄と姉が良い人で助かった。

 どうもこの国の王族は、威張り散らす事はなさそうだ。

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