表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生は苦労がいっぱい 〜いきなり高貴な人の面倒ごとに巻き込まれたけど、仲間と一緒に難題を解決します〜  作者: 藤なごみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

171/222

第百七十一話 ブルーノ侯爵領へ出発

 翌朝、いよいよ俺たちはブルーノ侯爵領に向かうことになった。

 そして、潜入捜査を行うので従魔もフル活用することになった。


「ふふふ、なんでも見つけちゃうよー」

「潜入捜査なら、以前にもやっています」


 リーフとタラちゃんはもの凄く気合を入れているけど、ホワイトやスライムたちもかなり張り切っていた。

 お願いだから、やりすぎない程度にして下さい。

 後始末が大変になる事態だけは、何とか避けたい。


「ね、眠い……」


 そして、連日レポートに追われていたエステル殿下は、目をしょぼしょぼさせながら準備を進めていた。

 馬車内で、寝袋を取り出して爆睡するのは目に見えていた。

 バスク子爵領からブルーノ侯爵領まで移動に半日かかるから、存分に寝ていられるでしょう。

 それよりも、もっと大変なことが待っていました。


「じゃあ、行ってくるからね。一週間かからずに戻って来られるはずだから」

「「「うん……」」」


 フェア、レイア、コタローのちびっ子三人が、僕と暫く会えなくて思いっきりどよーんとしていた。

 特に、まだ二歳になっていないコタローの落ち込み具合は半端なかった。

 うん、これは早く仕事を終えて戻ってこないと駄目な案件ですね。

 サーシャさんが大丈夫だと言ってくれているので、ここはお任せするしかない。

 ということで、出発の時間です。

 俺たちは、屋敷の玄関に集まって馬車に乗り込んだ。


「「いってきまーす!」」

「「いってらっしゃーい!」」

「しゃーい!」


 元気よく手を振る三人とバスク子爵家の面々に見送られながら、俺たちを乗せた馬車は出発した。

 ミケたちは、三人の姿が見えなくなるまで手を振り続けていた。


「流石にサトーさんも、センチメンタルな気分になりましたね」

「ちょっとね。子どもたちと早く再会するためにも、さっさと仕事を終わらせないと」

「ふふ、そうですね。そのためにも頑張らないとならないですね」


 リンさんがくすりとしながら話しかけてきたけど、ビアンカ殿下もルキアさんも他の面々もにこやかに頷いてくれました。

 こうなったら、あの人神教の連中をさっさとつぶさないと。


「ぐがー、ぐがー」

「「「ぐー、ぐー」」」


 そして、エステル殿下は予想通り自分の寝袋を取り出して寝始めていた。

 リーフを始めとする従魔たちも、いつものバスケットの中に入って寝ています。

 うん、元々やる気満々の従魔たちはともかくとして、エステル殿下にも是非とも頑張って貰いましょう。

 こうして、俺たちのブルーノ侯爵領への旅路が始まったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ