第百四十一話 学園デビュー
そして、俺が学園に登校する日がやってきました。
今日から久々の学生です。
ブレザータイプの制服に身を通して、髪もキチンとセットします。
必要な物はアイテムボックスに入れたし、忘れ物はありません。
「シロとミケ、後はフェアとレイアもだな。午前中は勉強をして、午後から冒険者活動をしてもいいぞ。だけど、必ずオリガさんとマリリさんと一緒に行く事」
「「「「はーい」」」」
シロ達は当分は勉強をしてもらいます。
特に、シロとミケは来年学園に入園するし。
図書室を充実させたので、本には困りません。
「コタローも侍従の言う事を聞くんだよ。バハムートも、コタローを宜しくな」
「あう!」
「グルル」
コタローはまだまだ赤ちゃんライフです。
元気よく遊ぶのがお仕事です。
因みに、従魔達はまだバスケットの中で寝ていました。
朝の訓練が終わると、いつも一休みしているんだよなあ。
という事で、俺は屋敷を出発します。
「おまたせしました」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
お隣のバスク子爵邸に行き、門の所で待っていてくれたリンさんと合流します。
リンさんも、制服を着ています。
「オリガさん、マリリさん。すみませんが、シロ達を宜しくお願いします」
「承知しました」
「お任せ下さい」
ちょうどオリガさんとマリリさんの姿もあったので、シロ達の事をお願いしておきます。
初日は職員室に行かないとならないので、少し早目に学園に向かいます。
しかし、リンさんの様な美少女と学園に行くなんて、男にとっては夢のシチュエーションだな。
「今日は最高学年の年間スケジュールと、長期研修の事が説明されます。午後は入園式の準備ですね」
「そういえば、入園式は明後日でしたね。誰が生徒会長をするのですか?」
「今年は成績が一番良いフローレンスさんです。私とエステル様にヘレーネさんが、フローレンスさんの補佐に回ります」
フローレンスさんは王妃様の侍従を任される位だから、本当に頭が良くて信頼されているんだなあ。
それにエステル殿下は兎も角として、リンさんとヘレーネさんはとてもしっかりとしているしとても安心できます。
そんな事を話しながら、俺達は学園に到着します。
「サトーさん、これから一年宜しくお願いします。担任のロベルタよ」
「宜しくお願いします、ロベルタ先生」
「ロベルタ先生は、昨年も私達の担任でした。とっても良い先生ですよ」
職員室で書類と手続きをしていると、中年の女性が俺に声をかけてきました。
少し恰幅の良い先生だけど、とても明るい人です。
リンさんも太鼓判を押す先生なら一安心です。
「サトーさん、エステルさんを宜しくね。サトーさんならエステルさんをコントロールできると、フローラ様から言われたのよ」
「で、出来る限り頑張ってみます」
うーん、ロベルタ先生からもエステル殿下をどうにかしてと言われてしまったぞ。
まあ、レポートのやり取りだけ見ても、エステル殿下が問題児であるのは間違いないからなあ。
ロベルタ先生は後から教室に行くというので、俺とリンさんは教室に向かいます。
ガラガラガラ。
「あ、サトー様、ようこそ学園へ」
「皆も、サトーさんの事を待っていましたよ」
「宜しくお願いします、フローレンスさん、ヘレーネさん」
たまたま教室の扉を開けたらフローレンスさんとヘレーネさんがいたので、早速挨拶を交わします。
ヘレーネさんの言う通り、男女問わず俺の事が気になってキョロキョロしている人がいるぞ。
これが、いわゆる転校生の気分なのか。




