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全面楚歌 一章  作者: どろんこ巨人
1/1

胸はいつも上向きで

どうも、どろんこ巨人です

今回三作目となります。


12月22日 14:28 某高等学校で犯人の17歳の少年Kにより、10人殺害の大量殺人は起きた。犯人は凶器で犯行を遂げた後、高等学校の屋上で自殺。

中には犯人と関わりのない者まで殺されているが、後の調査ではある共通点が発覚する。凶器は刺身などを切る際に使われるような刃渡り25cmと包丁を使い

的確に喉や胸部、顎下などを一箇所を刺突することのみで殺害しており

相当恨み骨髄な犯行であると、警察関係者は訝し気に言う。

母親も2日前に殺害されており、現在犯人の身辺調査が始まろうとしていた。



 「今日こそは彼女作るぞ」

春日豊は高校に登校するたび、そう口ずさむ。

高校二年生の彼は中学まで順風満帆な青春生活を送っていた。友人は学校中どこへ行っても声をかけられる程度にはいたし、恋人も3年間ずっと思い続けていた女性がいた。登下校は決して寂しいものではなく、一人になりたい夕方もたまにはあった。

だが高校に入って友人とは自然消滅し、恋人も両親の都合で地方に行ってしまった。

また一人になった春日は、麗しき青春生活を取り戻すまいと毎日に希望を持って

毎日同じ方角を歩み、毎日同じセリフをいやにはっきり口ずさむ。

嬉しいことに彼の課題の一つはすでに達成している。


「ゆう、おはようさん」

同級生のクラスメート、金沢聡の一声はそう決まってる。そうやって春日の朝は構築されていくのだ。

「おう、おはよ」

「今日は数学が臨時テストだってよ、アホほど怠いぜ、ったく」春日がにやけながらそう言う。

「まじか、あのばあちゃん先生厳しいよな。もうほんとにだるいよ」

今日は昼から数学のテスト、そういう現実を知らされる度に家が恋しくなる。

しかし今日の朝というのは以前から決まっていたことだ。決まり文句も決まってる。

学校につき、クラスに入った時の一声も決まってる。



楽しんでいただけましたか

順次、続きを投稿していきます。

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