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ありふれた私の話  作者: ちゃいろ
第1章
1/3

1

完璧ってなんだろう。

私には何もわからない。


幸せってなんだろう。

わからないよ。


結婚したら幸せなの?

子どもがいたら幸せなの?


わからない。






小さな頃から夢だった看護師になってばりばり働きながら、ハイスペックと言われる彼氏もいる。




…………けど彼氏とはいつも長続きしない。

今の彼で何人目だろうか。

覚えてないや。


あれ?そもそも看護師って本当に昔からの夢だったっけ?

なんでなりたいと思ったんだろう…


たまにわからなくなる。





仕事は充実してるし、職場でもプライベートでも、とても良好な関係を作れていると思う。


「先輩は早く結婚すると思ってたのに」

「男見る目がないんじゃない?」

「可愛いしなんでもできるのにもったいない」


なんでかなんて私が聞きたいよ。

お世辞も聞き飽きた。



長続きしないのなんて何がいけないのかわからない。

彼一筋に付き合ってても途中で興味を持たれなくなる。


「何考えてるのかわかんねぇんだよ」

「気味悪いだよ…」


関係が深くなればなるほど言われた言葉だ。

関係が深くなればなるほど思考が霞がかっているようにぼんやりしてしまうこともあったけど、私だっていつも必死だよ。

でも上手くいかない。

仕事をしながら家事だって頑張った。

彼だけにならないように趣味も作ってスタイル維持も頑張った。

何がいけないのかわからない。



「私たちはあなたが好きだよ、男なんていつでもできるから大丈夫だよ!」


そう言ってくれる仲のいい友だちも、親友も、家族もいるけど、どこか満たされない。

真剣に向き合おうとすればするほど考えが纏まらなくなる。

…え?病気?

なんて真剣に考えたりもした。




そんなことを繰り返していたら、もう30をすぎた。

仕事にも、生にも、あまり意味を見い出せなくなってきたそんな時…


ベッドで寝ていたはずが、目覚めたら知らない人たちに囲まれていた。



え…?どなたですか…?

…こわっ。

ほんと誰?


あー…………まだ夢の中かな?




うん、きっとそうだ。

もう一度寝よう。


まだ眠りから覚めきっていなくて深く考えられていない頭でふわふわとそんなことを考えながら、私はもう一度眠る為にゆっくりと目を閉じた。




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