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掌編小説集8 (351話~400話)

ある薬

作者: 蹴沢缶九郎

「よし、やっと完成したぞ」


博士は何やら白い錠剤を摘まみ、満足気に頷いている。そんな様子の博士に、助手は尋ねた。


「博士、一体それは何の薬ですか?」


「これか? これは、脳を退化させる薬だ」


「脳を退化させるだって!? 何でそんな物を作ったのですか!?」


博士の予想外の発明に、助手は困惑を隠せないでいる。


「いいか、よく考えてみろ。今の地球の環境問題は、全て人間が引き起こした事だ。この問題を解決するには、一旦、進化した脳を退化させる必要がある。このままではいずれ、地球は破滅を迎えるだろう…。これは、地球を救う為なのだ」


「なるほど、そういうわけだったのですね」


と、人間の作り出した薬の効果で、脳を進化させた猿である博士と助手は、さっそく自身が発明した薬を人間達に服用させる為の作戦会議に移った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 退化すると、人間、絶滅するかも。文明にたよりすぎてるもの。
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