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MP0(ゼロ)の邪神さま!!  作者: カノン♭
【第三章】忍び寄る影
21/24

04【地下トンネルへ】

土曜日、指定ジャージを着た愛結華(あゆか)は、

予定通り地下トンネルへと向かう事にした。


(運動しようと思ったけど...。

遠いし、自転車でいいか)


自転車を車庫から出し、グッとペダルを()ぐ。

朝特有の、冷たい空気がピリッと肌を撫でる。


「...少し寒いなー」


だいぶ春になってきたが、まだ朝方は寒い。

ほぅ、と息を吐きながら走ること40分。

ようやく目的地へと到着した。


この噂の地下トンネル、実は前から悪い話が

後を絶たない。このトンネル自体、数年前から

作られていたのだが、途中、工事業者が謎の

変死を遂げたり、失踪を遂げたりと様々な

事件があったため未完成のままなのだ。


そのため、元々自然を信仰する日本人の事だから、

『土地神様が怒っているのだ』という考えになり、

このまま放棄をされている。


(私が神様なら、いっそトンネルを壊して

もらった方が有難いけどね)


《関係者以外立ち入り禁止》と書かれた

看板を無視してツタや雑草が生えまくった

道を進む愛結華(あゆか)


(...いや、実は私達が想像している神様と

本来の神様は全く別物なのかもしれない。

ニャルとか、いい例でしょ)


小さく鼻で笑い、地下へと続く階段を

ようやく見つけると、懐中電灯で下を照らす。

...カビ臭い。


「地下トンネルってだけあるなぁ。

なんか冷たい空気が下から流れてくる...」


階段を下りようとする愛結華(あゆか)に、更に

不快な(にお)いが鼻についた。

...肉が腐ったような(にお)いだ。


(......そういえばここ、人気も少ないから

不法投棄場所にもなってるんだっけ...?

うわ、やだなぁ。虫とかめっちゃいそう......)


不快に思いつつも、ここまで来たら下りるしかない。

彼女は階段に足を置いた。


カツン、カツン...


スニーカーを履いているというのに、

やけに靴の音が響く。

...妙に心細くなり、階段を下りた彼女は

探し(ヒト)の名を呼んでみた。


「おーい!ニャルぅーー??

ニャルラトホテプー!どうせいるんでしょーー??」


適当に、四方に懐中電灯をグルグル当てながら、

そんな事を叫ぶと、不意に背中に嫌な気配を感じた。


「っ!」


慌てて後ろを振り向く。

勿論、誰も居やしない。


...いや、後ろに誰かいると思ったわけではない。

ただ、何か良からぬ気配を感じてしまった。


(......まさか)


早足で、階段を数段上る愛結華(あゆか)

急いで空を見上げる。


その空の色は、普段なら透き通るほど爽やかな

青色でなければならないはずだった。

だが、その常識は(もろ)く崩れ去った。


爽やかな青は、不気味な赤紫色に染まっている。

その色は夕焼け時に見るような美しいものでは

決してなく、否が応にも地球(ココ)から

見れるような空の色では無い。というのが、

本能的に分かってしまう。


覚悟していたとはいえ、恐怖を覚えるには

充分だった。

間違いない、化物がどこかに現れたんだ。


(......落ち着け私。

どうせ、ニャルか何かよ。そうに決まってる...!)


荒くなる息を抑えるため、何度も深く息をする

愛結華(あゆか)は気付かなかったのだろう。

階段を下りる、カツンカツンという音に混じって

どこか遠い空間から、バサリッという

(けが)らわしい羽音が聞こえてくる事に......。




カツン...カツン...、バサリッ.........。

今日は時間があったので

またまた更新!!

暇があるって素晴らしい!!

今日は出来るだけホラーを目指して

書きました...!!

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