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MP0(ゼロ)の邪神さま!!  作者: カノン♭
【第三章】忍び寄る影
19/24

02【我が町の奇妙な噂】

邪神ニャルラトホテプとの

出会いと別れ(その期間、驚異の1日である。)を

経て、既に1ヶ月半が経とうとしていた...。

彼から貰った精神安定剤も全て飲み、

順調に回復していった科戸(しなと)愛結華(あゆか)

既に高校という社会復帰を済ませていた。


愛結華(あゆか)、すっかり元気になったね!」


「うん、心配かけてごめんね。

もう大丈夫!」


そんな学友との平和な一時(ひととき)

過ごす彼女。

ほんの1ヶ月半前に起きた奇怪な出来事など、

もうただの悪い夢としか考えなくなってきていた。

そんな昼下がりの出来事、廊下で他愛ない会話を

している彼女の耳に、ある噂話が飛び込んで来た。


「__ねえねえ知ってる?

最近噂になってる《地下トンネルの怪談》の事」


「あ、この前先輩に聞いたよ!

なんでも《地下トンネルがでっかい蛇の巣に

なってる》とかいう話でしょ?」


「どうせ噂話だろうけどさぁ、気になるよねぇー!」


...上靴の色を見る限り、同学年の女子たちが

キャッキャッとお喋りに花を咲かせながら、

愛結華(あゆか)と学友の隣を歩き去っていった。


「《地下トンネルの怪談》?」


愛結華(あゆか)の、その言葉に学友は苦笑で返す。


「あぁ、愛結華(あゆか)には話してなかったよね。

学校の先生から、”今の愛結華(あゆか)には刺激が

強過ぎるから根拠の無い怪談話は極力しないように!”

て、釘を刺されてたんだ」


だが、きちんと精神病を克服した愛結華(あゆか)には、

もう話してもいいだろう。と友人は思い、口を開く。


「あのね、最近この加美風(かみかぜ)町で

変な噂が流れてるの」


この学友が言うには、


①空飛ぶ巨大な蛇を見た。

②その蛇は地下トンネルで目撃される。

③噂を確かめに見に行った野次馬精神の人達が、

殆ど頭が可笑しくなって病院に運ばれた。

④目撃者(と言っても精神異常者)が言うには

「突然空が赤紫に染まったかと思うとヤツが

出てきた!」と証言しているらしい。


「ねっ!ちょっと怖い話でしょ?

......あれ、愛結華(あゆか)?」


「.........っあ。え?ご、ごめん...大丈夫」


「ほんと?顔色悪いよ......?」


「いや、ほんと...大丈夫だから......」


愛結華(あゆか)は背筋が寒くなった。

巨大な蛇については、よく分からなかったが

空が赤紫に染まり、異形の生物が現れるという

現象に心当たりがありすぎたのだ。


(...まさか、ニャルがいなくなったって

言うのに、まだそんな化け物がうろついてるの?

...じ、冗談じゃない!!)


宇宙の_それもごく一部だが_恐ろしい鱗片を

知ってしまった愛結華(あゆか)にとって、

それは耐え難い現実であった。

...もう何も知らない平凡な人間には戻れない。


いつ、自分が邪な神々の玩具にされるか。

それに怯えながら生きるしかない。その事を

嫌でも実感した時だった__。


自分を心配する友人に、愛想笑いをして

覚束無(おぼつかな)い足で教室へと戻る。

これから午後の授業なのに、これでは

何一つ集中できそうに無いな。と静かに

息を吐く。


キーンコーンカーンコーン...♪


昼休みの終わりを知らせるチャイムが、

やけに明るく響き渡った。

休日バンザイ!

作品書けるのがとても幸せだ...!!

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