七色機関
七色機関
Einsを公表した企業。元は人材派遣会社だった。《銀火葬》以後、規模が大幅に縮小し、現在は都内にしか支部を据えていない。Einsの資格制度も廃止され、同時に各地の教育課も撤去された。
Einsの変身を活用し、治安維持につとめるヒーローの発案元。ただし、七色機関の信用衰退、Eins絡みの犯罪の急増に伴って、Einsで変身するものは総じて「過適合者」と呼ばれつつある。
過去、裏側で色々と悪事に手を染めていたっぽい。その結果が《鬼因子》やEins生命体として今も形を残している。
六年前の《災厄》と二年前の《銀火葬》により、人の住めない環境となった中央区の管理を国より一任されている。椚曰く、ぜってー汚い手を使ってる。
《白》
森堂玲 30歳。
Eins〈略式〉━━詳細不明
元《三森》の一人で、現在は七色機関総責任者。白い服装を好む。よくマスクを装着している。
教鞭をとっていた過去があり、説教臭くなる喋り方をちょっと気に病んでいる。いつもひとり酒。主に焼酎。独女であることに自嘲気味。
《透》
雨頃透 40歳。
過去、夕藤茜の保護観察を条件に七色機関の拘束を逃れていたが、愛娘である雨頃葵を人質に取られ現場復帰。Einsの研究第一人者となる。
《鬼因子》第二世代の生みの親を名乗っており、第二世代の子供達を葵と同じくらい大切にしている。基本、飴オンリーな教育方針だが、コンビニに連れていくと見境なくカゴにものをつっこまれたりして、ちょっと悩んでる。
《鵺》
告蜜苗 年齢不明。
Eins〈怪異〉━━外見の変形、生物の産出を可能とする。変身姿は自由自在。
茜や菜子の同級生だった頃の名前が「告蜜 苗」であり、本名は不明。
暗躍担当。カートゥーンアニメが大好物。七極彩に指令を送る役目なのか、度々、王子や葵に電話を掛けてくる。
七極彩
七色機関が誇る最高戦力。それぞれ赤橙黄緑青藍紫の名が与えられる。
《赤》
赤神つがな 年齢不明。
Eins〈超人〉━━純粋な肉体強化。
かつての七極彩《赤》赤神灯真の変身姿を彷彿とさせる真っ赤なマフラーを愛用している。子供達に大人気のヒーロー番組《色即是空シキレンジャー》をモデルにした安っぽい覆面を装着している。無口。素性一切不明。
《橙》
屈日ほたる 10歳
Eins〈傀儡〉━━詳細不明。
《鬼因子》第二世代の女の子。超弱気。王子にべったり。薄っすらと赤み掛かった橙色の髪の毛は線が細く、いつも陽炎のようにふわふわしている。
体温が高いのか、よく頬が紅潮しており、そのことにコンプレックスを抱いている。
《黄》
久々宮斜世 10歳
Eins〈投擲〉━━詳細不明。
《鬼因子》第二世代の女の子。感情表現に乏しく、口数が少ない。第二世代女の子組によく頼られる。絵を描くのが好きで、色鉛筆とスケッチブックを常に持ち歩いている。《七極彩》として戦地に赴く際は、一切の感情を挟まないよう、口癖のように自分は兵器だと繰り返す。
《緑》
柳瀬かれは 10歳
Eins〈的確〉━━詳細不明。
《鬼因子》第二世代の男の子。とにかくうるさい。いじめっ子気質なのか、春やほたるにちょっかいを出しては斜世に撃退されてる。プロ野球チップスのカードを収集していて、リュックにポテチが入ってる。
《青》
遠野・アメリア・ピノルーク 14歳
Eins〈薄氷〉━━氷を生成する。変身姿は燕尾服に指揮棒。
《鬼因子》第一世代の男の子。ほたるがべったり。二年前に比べて性格が大きく変わり、自分よりも幼い第二世代をまとめる責任感故か、大人っぽく振舞おうとしている節がある。すれ違う人が思わず目を瞠るような綺麗な金色の頭髪と可愛らしい顔立ちのせいで、第二世代の子供達から「王子」と呼び親しまれている。初めは嫌だったが、もう慣れた。慣れってこわいですよね。
東北地方で起きた《鬼祭り》により両親を失っており、元凶である東雲紫於を酷く憎んでいる。また、東北地方に来る以前の記憶をほとんど失っている。
「久遠」という人物のピアノに心酔しており、彼の楽曲だけを詰めた音楽プレーヤーを持ち歩いている。
《藍》
雨頃葵 14歳
Eins〈鹸水〉━━巨大なしゃぼん玉を生成する。変身姿は半透明のレインコートにパラソル。
《鬼因子》第一世代の女の子。過去、夕藤茜の監視役として一緒に暮らしていた。
《藍》は、本来、穂純春の席であったが、春のEinsが戦闘に向かない事を考慮して、葵が自ら買って出た。二年前に比べて、ちょっと口数が減った。ぼんやりと遠くを眺める癖がある。黄昏厨。
できるかぎり第二世代の子供達が戦わなくて済むようにと気を遣っている。
《紫》
穂純友 10歳。
Eins〈注視〉━━詳細不明。
《鬼因子》第二世代の男の子。春の双子の弟。春と同様の淡い桃色の髪色が嫌で、王子に黒く染めて貰った。ただし、癖っ毛はそのままで、所々はねている。よくかれはの悪戯に付き合わさられて、斜世に殴られる。