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MEMORYS

意思無視

 人には、それぞれモテ期というものが人生に三回あるらしい。

 そして私の場合、それはどうやら今みたいだ……。



「んで? 結局それは自慢なわけ?」

「ちょっと、どこをどうしたらそうなるの!?」

 机を叩いて抗議をしてみるけど、友達は平然としている。

「私は、また告白されたって言ったんだよ!?」

「だから、やっぱり自慢じゃんそれ」

「自慢なんかじゃないッ。私は困ってるの、望んでないの、寧ろ代わって欲しいくらいなの!」

 必死な表情で訴えてみても、やっぱり目の前の彼女はその姿勢を崩さない。

「代わって欲しいねえ……それを聞いて立候補するコはいっぱいいると思うけど。あたしから見ても可哀相より贅沢だと思うよ。同い年、年下選び放題」

 “贅沢”……その単語に「何で?」という質問をする程、私もバカじゃない。私だって頭では理解している。心が納得出来ないだけで。

「……何であいつら、私になんて目付けたのよ~」

 あいつらっていうのは、うちの学校のある集団の事だ。頭が良い若しくは運動神経が良くて外見もすごく整っている集団で、女子の人気が絶大。本当に冗談じゃないくらいに。

 性格はまぁ色々なんだろうけど、正直そんなのはどうでもいい。キャーキャー言われて調子に乗っている人達に興味ない。

 私の理想は……

「真面目で堅実なサラリーマンになりそうな人がいいのに~」

「本当、変わってるよ……普通はあいつらの方だろうに」

 そう言って苦笑している彼女も、彼らに興味のない珍しい存在なんだけれど。



「どうしたら、諦めてくれるんだろう……?」



 贅沢と言われようとなんだろうと,これが今の私の最大の悩み。だ。





モテ期って、本当にあるんですかね?

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