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ガイアの持ち主  作者: ガイア
11/18

闘石寺2

現在時刻12:40

闘石寺は小さな山のふもとにあり、行き道では登り坂ばかりだった。

冬だとは言え、さすがに少し汗も出てくる・・・

歩いて15分とは、パンフッレットに書いてあったのだが、もう、歩き始めて20分ほどたった・・・

チクショウ、騙された・・・

和葉の言う通り、人力車に乗ればよかった・・・ て言うか人力車って、一人どれくらい金取られるんだ・・・?

とか言う事を考えていると、坂道の先に大きな建物が見えた。

「おお 天竺・・・」

と樋口が意味の分からない事を言っているが、ここはノータッチで行こう・・・

すると和葉がいきなり、天じ・・・闘石寺に向かって走り出した。

「お、お先いただき・・・!」

一番乗りになりたい様だ・・ 安心しろ和葉、俺たちにはもう走る気力なんてない・・・

和葉到着から1分ほどで俺たちも、闘石寺に着いた。

土曜日と言う事だけあって、人もそんなに少なくはない。

人力車も出入りしてるようで、俺たちも乗ればよかったな、と後悔する。

「つ、着いたぞ 天竺に!」

樋口とは、他人のふりをしておこう・・・

「それじゃ、樋口のお墓まりに行こ」

と和葉が樋口に切り出した。

和葉の言葉が正しいとすれば、和葉は死人に話しかけている、と言う、とてもシュールな光景が目に浮かぶ・・・

「そうだな ハル、お前はお前の用事を済ませてから来てくれ。」

と樋口が言った。

「えっ ハル、どっか行くの?」

和葉が意外そうに訊いてきた、

「え ああ、ちょっとした用事を済ませるだけだ」

と俺はあいまいのの回答をした

「んじゃ、苑宮、行こうぜ ハル、気をつけろよ」

と樋口が言って、俺に背を向けた。

なぜだか、樋口の言った『気をつけろ』と言う言葉が、とても深い意味に聞こえた・・・

「んじゃ 俺も行くか」

と一人でつぶやき、樋口と和葉に背を向けた。


短くてすいません。

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